Jリーグの年間表彰式『Jリーグアウォーズ』が12月6日に東京都内で行われ、川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンが23ゴールで手にした得点王、ベストイレブンに加え、最優秀選手賞にも輝いて、すべて初めての受賞で見事に個人3冠を達成した。

上写真=2021Jリーグの最優秀選手賞は、レアンドロ・ダミアン!(写真◎J.LEAGUE)

「チームのために、チームが勝つために」

「幸せな気持ちでいっぱいです」

 川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンが喜びを噛み締めた。2021明治安田生命J1リーグの最優秀選手賞に選ばれた。23ゴールを挙げて前田大然(横浜F・マリノス)とともに手にした得点王、そしてベストイレブンと合わせて「個人3冠」となった。

 得点を決める秘訣を問われて「できることを精いっぱいやること、自分を信じて戦うところ」、チームの強さを振り返って「連敗しない団結力を見せた」と胸を張った。そして、最優秀選手賞の受賞については、改めて「チームメートがいたからこそ」と仲間に最大限の感謝を贈った。

「いつも意識していることですが、チームのために、チームが勝つためにプレーしています」

 自分と仲間のために。その思いをピッチで最大限に表現して手にした、3つの個人タイトルだった。

 なお、最優秀選手賞でブック型楯、賞金200万円、明治安田生命JリーグMVPトロフィー、100万円相当DAZN観戦セット(4K液晶テレビ、ホームシアターシステム)を、ベストイレブンでブック型楯、賞金100万円、得点王でブック型楯、賞金100万円、アディダス ゴールデンブーツを手にした。

 川崎フロンターレからの得点王選出は2007年のジュニーニョ、13年から3年連続の大久保嘉人、17年の小林悠に続いてこれが6回目(4人目)。歴代最多を更新することとなった。

 また、MVPと得点王をW受賞した選手はこれで9人目となった。

 1998年 中山雅史(磐田)36得点/27試合
 2002年 高原直泰(磐田)26得点/27試合
 2005年 アラウージョ(G大阪)33得点/33試合
 2008年 マルキーニョス(鹿島)21得点/30試合
 2012年 佐藤寿人(広島)22得点/34試合
 2017年 小林 悠(川崎F) 23得点/34試合
 2019年 仲川輝人(横浜FM) 15得点/33試合
 2020年 オルンガ(柏) 28得点/32試合
 2021年 レアンドロ・ダミアン(川崎F) 23得点/35試合