残り2試合となった明治安田生命J1リーグは、11月27日に第37節を控える。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を手にできる3位以内をめぐる争いは激しく、すでに決めている川崎フロンターレ、横浜F・マリノスの他にもう1チーム。これをヴィッセル神戸と名古屋グランパスが争っている。

上写真=3位争いは神戸が圧倒的優位だ(写真◎J.LEAGUE)

4位の名古屋はアウェーのC大阪戦

 第36節を終えた時点で、ヴィッセル神戸が勝ち点70で3位。そこから5ポイント離れて65で名古屋グランパスが4位。残り2試合で、この2チームが最後の1枠を争う構図だ。

 圧倒的に有利なのは、もちろん神戸。ホームのノエビアスタジアム神戸に迎えるのは、すでに3位以内を決定している横浜F・マリノス。この一戦に勝利を収めれば、名古屋の結果に関わらず3位確定だ。

 引き分けても負けても可能性があるのも、気持ちの余裕につながるだろう。名古屋はアウェーでセレッソ大阪と戦うが、ここで名古屋が引き分け以下であれば、神戸の3位は確定する。名古屋から見れば、勝って横浜FMの意地に期待するだけだ。名古屋がC大阪と対戦した5月の試合では得意の1-0の勝利を挙げているだけに、今回も勝利を狙っていく。

J1リーグ 3位争いの可能性

名古屋◯名古屋△名古屋●
神戸◯神戸神戸神戸
神戸△最終節へ神戸神戸
神戸●最終節へ神戸神戸

 このACLについては、優勝チームに出場権が与えられる天皇杯の結果も関わってくる。準決勝はリーグ戦終了後の12月12日、決勝は19日に行われる。準決勝は川崎フロンターレvs大分トリニータ、浦和レッズvsセレッソ大阪のカードとなっており、ここでリーグ連覇を達成している川崎Fが優勝することになれば、リーグ4位のチームに権利が回ってくる。

 上記のように現在4位の名古屋が勝ち点65、残りは2試合で最大勝ち点は6なので、5位鹿島アントラーズ(勝ち点63)、6位浦和レッズ(62)、7位サガン鳥栖(59)までが4位の可能性がある。残り2試合では、第37節で鹿島対鳥栖、最終節で名古屋対浦和、鳥栖対神戸という直接対決も残されており、川崎F次第ではあるがどのチームも最後までリーグ4位も見据えて戦い抜く姿勢だ。浦和は天皇杯優勝の可能性も残しており、こちらも目が離せない展開だ。

J1リーグ3位・4位争い 今後の予定

順位チーム名勝ち点得失点差11月27日12月4日
3神戸7026横浜FM鳥栖
4名古屋6515C大阪浦和
5鹿島6324鳥栖仙台
6浦和628清水名古屋
7鳥栖5911鹿島神戸
※川崎Fは優勝、横浜FMは3位以内確定