上写真=J2降格という結果を受け、退任が決まった手倉森誠監督(写真◎Getty Images)
クラブ再建へ別の形で貢献したい
手倉森監督の退任が決まった。クラブ発表によれば「今シーズンの成績、結果について、手倉森誠監督と当クラブで協議し、双方合意の上、11月22日をもって同監督の退任が決定した」。今後はクラブの強化、育成のサポートを担当するという。手倉森監督はHPを通じ、以下の通りコメントを発表した。
「このたび、監督を退任することになりました。震災から10年の節目の年、昨年ベガルタ仙台が苦しい状況に置かれた中、何とか力になれればと監督を引き受けさせていただきました。クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力を注いできましたが力およばずJ2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃すこととなり辞意を固めました。残り2試合、スタッフと選手で来期につながる戦いを期待します。J2降格が決定した今、クラブ再建へ別の形で貢献して参りたいと思います」
なお、後任は今季終了まで原崎政人ヘッドコーチが務めることになった。「湘南ベルマーレ戦の結果をもって、来シーズンのJ2降格が決まり、ヘッドコーチである自分も責任を感じています。手倉森監督の退任を受け、暫定的ですがチームの指揮を執る以上、今シーズンの残り2試合、チームが全力で戦い、未来につながる姿を見せることができるよう尽力します。共に戦ってください。よろしくお願いいたします」。シーズンをどう締めくくるか注目される。
また、今回の人事に関し、 佐々木知廣代表取締役社長もコメントを発表している。
「手倉森誠監督には昨年末、チーム、クラブ状況が大変厳しい中、監督に就任いただきました。震災から10年の節目の年、フロントとして十分な戦力を提供できなかったこともあり、結果が残せなかったことは大変残念に思っています。
今後は、フロントスタッフの一員として、昨年のようなチーム編成の遅れなどの轍(てつ)を踏まないよう、チーム強化そして育成へのサポートを通じ、クラブへ貢献いただくことを期待しています」