10月22日、鹿島アントラーズの相馬直樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。チームは2日に行なわれた第31節で横浜FCに敗れ、ホームで勝ち点を奪うことはできなかった。それから3週間後となる23日、アウェー・味の素スタジアムでの第33節FC東京戦を戦う。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「FC東京は前へのエネルギーが非常に強くなっている」

 鹿島は10月2日の第31節横浜FC戦に敗れてから、3週間にわたり公式戦から遠ざかった。ファン・サポーターに勝利を届けられない日々が続く中、23日に敵地・味の素スタジアムで迎える次節のFC東京戦は何としても勝利をつかみ取りたい一戦となる。

 横浜FC戦から3週間がたち、「横浜FC戦ではしっかりと戦えなかったところもあった」と相馬直樹監督は反省点を挙げる。それだけに、公式戦のなかった期間のトレーニングでは「いろいろな戦い方であるとか、やり方のところで確認した部分は当然ありますが、それ以上にチームが一つになって戦うというところをしっかりと選手たちに持ってもらえるように」と強調した。

 結果だけを見れば、対戦相手となるFC東京もいま一つ波に乗れていない状況だ。リーグ戦ではここ3試合で勝利がなく、直近のルヴァンカップ準決勝第2戦では名古屋に競り勝ったものの、2戦合計スコアで及ばず敗退となった。それでも、相馬監督は「FC東京はルヴァンカップを落としてしまいましたが、前へのエネルギーが非常に強くなっている。それだけでなく、速い攻撃もストロングポイント」と警戒する。そのため、「その良さを出させないようにできるかが、すごく大事になる」と試合のポイントを語った。

「このFC東京戦では、まずはしっかりと戦うこと。我々は3週間、FC東京は2週間と、お互いにゲーム間隔が空いた中で、しっかりと立ち上がりからゲームに入ること、それプラス、先に点を取ること、あるいは先に取らせないこと。それが、中断後の再開のゲームで大事になると思っています」

 AFCチャンピオンズリーグ出場権争いと天皇杯が待ち受けるシーズン終盤戦に向けて弾みをつけるためにも、相馬監督率いる鹿島はアウェーの地で勝ち点3を持ち帰りたい。