柏レイソルのネルシーニョ監督が16日の清水エスパルス戦を前に、オンラインで取材に応じた。現在13位の柏レイソルだがこの先、順調に勝ち点を取らなければ、まだまだ安心できない位置にいる。清水戦は「勝ち点6以上の価値ある試合」と語った。

上写真=清水戦へ向けてネルシーニョ監督は勝利の強い意欲を示した(写真◎J.LEAGUE)

攻守のバランスをいかに保つか

 柏は現在、13位。降格圏の17位につける湘南ベルマーレとは7ポイントの差があり、ぴったり背中につけられている状況ではない。しかし明日の相手である15位の清水エスパルスとの差はわずか2ポイント。負ければ順位を落とし、残留争いに引きずり込まれる可能性も出てくる。油断は禁物であり、一戦必勝で戦っていかねばならない状況だ。

 清水戦を前に取材に応じたネルシーニョ監督は「(相手は)前節勝っています。今シーズンは浮き沈みのあるシーズンを過ごしていますが、4?4?2を基本としながら経験ある選手がいて、前線にはスピードのある強力なアタッカーがいるので、勝てば勝ち点6以上の価値のある試合になると思っています」、重要な一戦ととらえていた。

 得点、失点を見ると、志向するサッカーは同じではないものの、両チームの『攻守のバランス』は似ていると言えるかもしれない。柏は得点31で失点が43。対する清水は得点31で失点45。そして柏が10勝4分け17敗という成績であるのに対し、清水は7勝13分け13敗。勝ち切る力で柏がまさり、勝ち切れず引き分けたを重ねたのが清水。その差がそのまま順位の差となって表れている。

 柏は清水戦に勝ち切ることができるか。

「終盤戦を迎え、ラストスパートをかけなければならない。ミスは許されないので、ゲームのスタートから自分たちのテンポでゲームを進めていければと思っていますし、結果が求められる試合だと思っています」

 指揮官は、アウェーながらきっちり勝利をつかむと意気込んだ。先制点を取られて追う形でゲームを進めるケースが続いていることについては、「仙台戦もガンバ戦も点を取られてからのチームのリアクションがポジティブだった」と、内容面ので前向きな部分があったと強調。「むろん、この先はミスが許されない。そういう緊迫した状況が続くと思います。その中でミスを突かれて失点する試合が何試合か続いていますが、チャンスは作れている。そのチャンスを生かし切れていないので、守備と攻撃のバランスをいかに保てるかが、勝ち点を取るカギ」と、バランスの獲得が勝利につながるとした。

 残り7試合。対戦相手と見ると、現時点で柏より下の順位にいる相手は清水と最終節の大分だけ。下に確実に勝ち、上からもポイントを奪っていく。まずは明日の清水戦で勝利を目指す。