10月2日は「多摩川クラシコ」だ。明治安田生命J1リーグ第31節でFC東京は川崎フロンターレのホームに乗り込む。川崎Fにはジェジエウという屈強のセンターバックがいて、ディエゴ・オリヴェイラとの対決はJリーグ最高クラスのバトルになる。FC東京のエースはどんな心構えで臨むのか?
上写真=ディエゴ・オリヴェイラは昨季の等々力での試合で1ゴール。今年ももちろん狙う(写真提供◎FC東京)
「自分がやっていることを信じて」
12ゴールは得点ランキングで4位タイ。FC東京のエース、ディエゴ・オリヴェイラは今日もまた、ゴールを目指す。
次の相手は川崎フロンターレ。「多摩川クラシコ」を戦うライバルで、首位をひた走る強敵だ。しかも、アウェーでの戦いになるから、試合に向けたオンライン会見の場で、何度「難しい試合になる」と口にしたことか。それだけ警戒している。
ディエゴ・オリヴェイラが等々力陸上競技場で戦った多摩川クラシコは過去3回。1勝1分け1敗で、記憶に新しい昨年10月31日のゲームでは、先制されたあとに同点ゴールを決めている。ゴール左のゴールライン際、ほとんど角度のないところから左足を思い切り振ってニアにねじ込む強烈な一発だった。
その川崎Fでは、センターバックのジェジエウが立ちはだかる。パワーもスピードもあって、やっかいな相手だ。
「同じブラジル人で交流もあって、個人的にも素晴らしい選手と思っていますし、彼が加わってから川崎は調子がいいですから、いまのチームへの貢献度は高いと思っています」
リスペクトは最大限。もちろん、その壁を破るつもりだが。
「個人的に彼にマークされて厳しくなるだろうと思いますが、なんとかして突破しなければいけないと思っています。自分がやっていることを信じてなんとかマークを外して、チームに貢献できるようにしていきたい」
昨年、等々力でゴールを決めたシーンで、ボールを持ったディエゴ・オリヴェイラの前に立ちはだかったのは、そのジェジエウだった。キレのあるステップで重心をぐらつかせて、左足で力強くボールをたたいた一撃。狙うのは、その再現だ。