セレッソ大阪MF西川潤が、プロ2年目の巻き返しに意気込んでいる。監督交代後に出場機会が増えているが、負傷離脱の経験も踏まえ、万全のコンディションを整えて、より多くのチャンスをつかもうと懸命だ。

上写真=18日の試合に向けて最終調整を行なった西川(写真◎CEREZO OSAKA)

監督交代後に出場機会を増やす

 C大阪は9月15日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16で、浦項(韓国)に0-1で敗れて敗退となった。65分から交代出場したが無得点に終わった西川は、17日の練習後のオンライン会見で「チーム全体でACLは大事にしていたので、勝利という結果で終われなかったのは非常に残念」とコメント。「自分自身も決められるシーンはあった。そこを突き詰めて、 チームとしては切り替えて、次に向かいたい」と今後を見据えた。

 桐光学園高(神奈川)から加入2年目の今季、明治安田生命J1リーグでは4月に先発出場を続けた時期があったものの、その後は出場機会が減った。6月から7月にかけてタイで集中開催されたACLグループステージでは、現地入り初日に右足ふくらはぎを痛めてプレーできなかったことを明かし、現在はトレーナーの指示を仰ぎながら、体のバランスを整えるトレーニングなどを重ねているという。

 8月25日のJ1第26節終了後にレヴィー・クルピ前監督が契約解除となり、小菊昭雄監督が就任してからは出場機会が増えている。その小菊監督は「いままでセレッソから世界に飛び立った選手たち、日本代表で活躍した選手たちと比べても変わらない、素晴らしい才能を持っている。将来セレッソだけでなく、日本を代表する選手にならなければいけない」と評価し、「あとは彼次第。いろいろな壁に当たりながらも、心身ともに成長著しい。さらなる成長を非常に楽しみにしている」と期待を寄せた。

 本人も「試合に出られなかった時期も、腐らずにやり続けろと監督が言ってくれて、トレーニングしてきたことが、いまにつながっていると思う」と語り、今後の巻き返しに意気込む。週2試合ペースの13連戦という過密日程に臨んでいるC大阪は、11試合目となる18日のJ1第29節で浦和レッズと対戦。西川は「チーム一丸となって勝利に向かって頑張っていきたい。相手がどうであれ、自分のプレーを出すためにしっかり準備する。チームが勝利することが一番大事なので、勝利に貢献できるプレーをしたい」と力強く語った。