FC東京がアウェー7連戦を終えて、味の素スタジアムに帰ってきた。その7試合は3勝2分け2敗と勝ち越して、ホームでさらなるパワーアップを図る。ブラジルトリオ連続インタビューの第1回は、ディエゴ・オリヴェイラ。FC東京の選手としてのJ1通算50ゴールまであと4と迫っている。

前線のブラジルトリオがFC東京の大きな魅力。ディエゴ・オリヴェイラが兄貴分だ/写真提供◎FC東京

味スタは「本当に心地良い、という印象です」

――そのトリオは本当に魅力的なユニットです。3人だけの世界観がほかの選手にもいい影響を与えて、FC東京の強みを発揮しているように見えます。

DO 私が言うまでもありませんが、レアンドロもアダイウトンも素晴らしいクオリティーを持っている選手です。だから、非常にやりやすい。もちろん、2人だけではなくてそのほかの選手たちもクオリティーが高いので、私たちは優れたチームだと言えるでしょう。もちろん、ブラジル籍の3人はよりコミュニケーションを取れるわけですからピッチの中ですぐに話し合うことができますし、ピッチの外でも非常に気が合って仲がいいんです。それがピッチの中の連係に表れていると思います。

――そんな関係性の中でプレーして、今季はJ1リーグで10ゴールを挙げています。そのうち、味の素スタジアムで決めたのは7つです。やはり、ホームでのゴールが多いのはファン・サポーターにとってもうれしいはずです。

DO アウェーでもホームでも、ゴールを決める難しさというのは変わりありません。でも、アウェーとホームではやはり戦い方が違いますし、ホームゲームはいい点がたくさんあります。その中のひとつは、サポーターが私たちについてくれていることです。本当に力強いと選手たちはみんな感じています。彼らに後押ししてもらってホームでのゴールが多いのはとてもいいことだと思います。これからはホームゲームがたくさん続くので、どんどん決めていきたいですね。

――FC東京に加わってからリーグ戦では、2018年に13、19年に14、20年に9、そして今年は10ゴールを決めています。合計46。今年のうちに節目の50ゴールまで積み上げるのをみんな待っています。

DO 私のポジションはゴールを決める役割が与えられていますので、そのために毎日練習しています。だから、1点でも多く決めたいですね。決めることでチームに貢献できるからですし、50という数字はなんとしても超えたいですね。

――FC東京でのリーグ通算50ゴール。きっとクラブの関係者も素敵な記念グッズを作ってくれると思いますよ(笑)。

DO 50ゴールという数字で何かあるのか私にはわかりませんが、それに限らずいろいろ私のグッズを作ってくれるのでクラブの関係者の皆さんにも感謝しているんです。いつもみんなが一体になって選手を気にかけてくれていて本当にありがたい。でも、グッズができるかできないかに関わらず、50ゴールは達成したいです(笑)。

――ホームに戻ってきたという意味では、東京という街で暮らす良さも感じていると思います。お気に入りの場所などありますか

DO もともと私はインドア派ですし、いまはコロナ禍でなかなか外出できませんが、それまでは家族で都心のほうに出かけたり、奥さんと表参道や渋谷で買い物をしたりしていましたね。

――残りはいよいよ10試合。しかも、味の素スタジアムだけで7試合が待っています。ぜひともホームで記念のゴールを決めてください。FC東京の選手たちの「家」である味の素スタジアム、どんな存在ですか。

DO 本当に心地良い、という印象です。選手はもちろんホームスタジアムが一番プレーしやすいものですが、私たちがプレーするのはとても大きなスタジアムで、ロッカールームも素晴らしく、芝生もとてもプレーしやすく整えてくれています。本当に素晴らしいホームスタジアムです。

〈飯野一徳通訳が見たディエゴ・オリヴェイラ〉
 ディエゴは年齢が一番上ということもあって「お兄さん役」ですよね。いろいろな面で引っ張っていってくれています。レアンドロもアダイウトンもそうなのですが、とても真面目な性格で、堅いぐらいなところもあるぐらいです。

取材・構成◎平澤大輔

次回はアダイウトンが登場する予定です。

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