8月28日の明治安田生命J1リーグ第27節、鹿島アントラーズは2位の横浜F・マリノスのホームに乗り込んだ。15分、30分と素早く奪った得点が効いて2-0の勝利を収めたが、その2点目は上田綺世のバースデーゴールだった。「たまたま誕生日だった」と言いながら、笑顔がこぼれた。

上写真=上田綺世が自身のゴールで23歳の誕生日を祝って、完封勝利も手にした(写真◎J.LEAGUE)

■2021年8月28日 明治安田生命J1リーグ第27節(@日産ス/観衆4,829人)
横浜FM 0-2 鹿島
得点者:(鹿)荒木遼太郎、上田綺世

「素晴らしい誕生日になりました」

 上田綺世が誕生日を自らのゴールでお祝いだ。

 鹿島アントラーズが絶好調の横浜F・マリノスを2-0でたたいた8月28日のJ1第27節。この日は上田の23歳の誕生日だった。15分に荒木遼太郎が先制ヘッドを決めて幸先のいいスタートを切ると、そのときは30分にやってきた。

 横浜FMの攻撃を防いでから、ディエゴ・ピトゥカが自陣ペナルティーエリア付近からドリブルを開始した。相手のアプローチが弱いのを見切るとスピードアップ、そのままぐいぐいと敵陣に進入していく。

「奪ってからピトゥカが前を向いたとき、サイドで起点を作ろうと開いたんです」

 上田はまず右サイドに流れた。タッチライン際まで開いたが、ドリブルは止まらない。

「そこからまた運んでくれて畠中選手と2対1になったので、よりゴールに近い選択をしました」

 外に開いてから今度は斜め前にゴール方向に走り出すと、ピトゥカがベストタイミングでスルーパスを滑り込ませてくれた。そのままゴールへ一直線、追いかける畠中を振り切り、コースを防ごうと飛び出してきたGKの高丘陽平の股下を右足のアウトサイドキックで射抜いた。

「ハイラインで来るのはわかっていて、動き出しの武器は生きやすいと思っていました」

 相手に捕まらないようなすり抜けは、横浜FMのように前に前にと寄せてくるやり方は格好の狙い目だったのだ。

 前節の清水エスパルス戦に続いて2試合連続ゴール。23歳は最高のスタートになった。

「たまたま誕生日でしたけど、貴重な勝利になったと思いますし、チームも勝って勢いがつけばいいと思いますし、乗れると思います。素晴らしい誕生日になりました」

取材◎平澤大輔 写真◎J.LEAGUE