8月25日、各地で明治安田生命J1リーグ第26節が開催された。川崎フロンターレはアウェーでアビスパ福岡のジョルディ・クルークスの一発に沈み、敗戦。無敗記録が止まった。一方、首位・川崎Fを猛追する横浜F・マリノスは敵地でサガン鳥栖に4-0で快勝。勝ち点1に迫った。また、大型補強で注目されるヴィッセル神戸は新戦力のFW大迫勇也が神戸デビュー。敵地で大分トリニータに完勝している。

上写真=福岡はジョルディ・クルークスのゴールで川崎Fに1-0の勝利を収めた(写真◎J.LEAGUE)

神戸は大迫が7年半ぶりのJ復帰

 26節もさまざまなドラマが繰り広げられた。福岡とのアウェーゲームに臨んだ首位・川崎Fは0-1で敗戦。昨季から続く30試合無敗という記録がついに止まることになった。鬼木達監督は「前半、一つ入れば変わったと思いますが、相手のハードワークによって選手は本当に頑張ってくれたと思いますが、なかなか難しかった。今は我慢の時。ここをしっかりと踏ん張っていければ、最後に飛躍を迎えられると思っています」と振り返った。

 殊勲の勝利を挙げた福岡の長谷部茂利は「自分たちが100パーセントを出せた。前半はいつ失点おかしくない状況だったが、粘り強く守って流れを持ってこれた」と試合を総括。今季無敗の相手に見事に土をつけた。

 2位の横浜FMも今節はアウェーゲームに臨んでいる。前節3位の鳥栖に対して4ゴールを集めて完勝。連戦の中だが、人もボールも動く圧巻の攻撃サッカーを展開して勝利をつかみ、ついに首位・川崎Fとの勝ち点1差まで、接近することになった。

 そのほかの試合では大型補強で注目される神戸が敵地で大分に快勝。新戦力の大迫勇也が神戸デビューを飾り、同じく今夏加入の武藤嘉紀も初先発。2人のコンビネーションでPKを奪うなど、存在感を示した。

・福岡 1-0 川崎F
得点:(福)ジョルディ・クルークス

アグレッシブな守りで福岡は川崎Fの猛攻に耐え、無失点で勝利を飾った

・鳥栖 0-4 横浜FM
得点:(横)前田大然、レオ・セアラ、水沼宏太、仲川輝人

先制ゴールを挙げた横浜FMの前田大然

・大分 1-3 神戸
得点:(大)香川勇気
   (神)酒井高徳、アンドレス・イニエスタ、菊池流帆

神戸デビューを飾った大迫勇也、初先発の武藤嘉紀が存在感を示した

・札幌 0-2 名古屋
得点:(名)稲垣祥2

稲垣祥の2ゴールで名古屋が敵地で札幌を撃破した

・仙台 1-2 FC東京
得点:(仙)アピアタウィア久
   (F)ジョアン・オマリ、ディエゴ・オリヴェイラ

先制ゴールも挙げ、攻守両面で勝利に貢献したFC東京のジョアン・オマリ(右)

・浦和 1-0 広島
得点:(浦)キャスパー・ユンカー

開始15分にネットを揺らし、チームを勝利に導いた浦和のキャスパー・ユンカー

・横浜FC 3-1 G大阪
得点(横)アルトゥール・シルバ、フェリペ・ヴィゼウ、安永玲央 (G)小野裕二

途中出場から6分後の80分、決勝点を挙げた横浜FCのフェリペ・ヴィゼウ

・清水 0-4 鹿島
得点:(鹿)上田綺世、アルトゥール・カイキ、和泉竜司、遠藤康

五輪を終え、リーグ再開後、初ゴールを挙げた鹿島の上田綺世

・C大阪 1-5 湘南
得点:(C)清武弘嗣
   (湘)古林将太、タリク、茨田陽生、大橋祐紀、大岩一貴

湘南の攻撃力が爆発。敵地で5ゴールを挙げてC大阪に快勝した

・徳島 0-1 柏
得点:(柏)瀬川祐輔

相手GKのミスを逃さずに決めた瀬川祐輔のゴールが柏の決勝点になった