セレッソ大阪のレヴィー・クルピ監督が、8月24日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。4カ月ぶりとなる前節でのリーグ戦勝利の意義や、ホーム連戦となる次節への意気込みなどを語っている。

上写真=マスク姿で取材に応じたクルピ監督(写真◎スクリーンショット)

「チームを大きく変えたくない」

「先制点は相手のフォワードが非常に精度の高いフィニッシュを決めた。我々が無失点で抑えようと思っても、失点してしまうことがサッカーの面白さでもある。だが勝利を目指して戦い、逆転勝利を勝ち取ったのは、本当に大きな自信になると間違いなく言える」

 クルピ監督は8月21日の明治安田生命J1リーグ第25節、ホームでの横浜FC戦をこのように振り返った。C大阪は19分に先制されたものの、DFチアゴの2得点などで3-1の逆転勝利。4月18日の第10節以来、リーグ戦では4カ月ぶりとなる勝利をつかんでいる。

 25日の次節はホーム連戦で湘南ベルマーレと対戦し、28日にはアウェーでのガンバ大阪とのダービーマッチが控えている。「大阪ダービーはご存じの通り、プライドを懸けた本当に重要な一戦」と指揮官は語ったが、一方で「リーグ戦は、どの試合も同じ勝ち点3を懸けて戦うという意味で、重要度はダービーでも、ほかの試合でも変わらない」と湘南戦への意気込みを強調した。

 C大阪は18日に天皇杯ラウンド16でサガン鳥栖と戦っており、2週続けて週に2試合を消化する。それでもクルピ監督は選手の起用法について「(メンバーを入れ替えれば)フィジカル的にはフレッシュな選手がいるぶん、走る距離が増えるかもしれないが、走る距離が増えてもチームとして機能しなかった、ということも十分あり得る」とコメント。「チームを大きく変えたくない、ベースを維持したいという気持ちは明日(湘南戦)に向けてもある」と、これまで同様にメンバーを固定して戦う考えを示している。
 
 その上で「明日はホームゲームなので、サポーターの皆さんの力を借りながら、皆さんと一緒に勝利を分かち合える試合にしたい」ときっぱり。ホーム連勝への強い決意を新たにしていた。