FC東京のDFジョアン・オマリが23日、J1第26節のベガルタ仙台戦(25日)を前に取材に応じた。前節のガンバ大阪戦でクリーンシートを実現し、守備面の手応えを感じたというCBは、同様の戦い方を今後も継続していきたいと話した。

上写真=G大阪戦の良いイメージを持って仙台戦に臨みたいと話したジョアン・オマリ(写真◎FC東京)

仙台戦も「守備からしっかり入る」

連敗を止めた前節のG大阪戦では今季8試合目の先発を飾り、CBとしてクリーンシートを実現したジョアン・オマリは、収穫の一つとして「距離感」を挙げた。攻撃陣と守備陣がコンパクトな陣形の保ち、「良い距離感」で戦えたことが大きかったという。

 第9節からの5連敗、そして23節と24節の連敗は確かにコンパクトに保てない面があった。前から行くにしても、留まるにしても、間延びすることは避けなければならない。その点でG大阪戦は手応えを得ることができた。「これを続けることが大事」だとオマリは強調した。

 試合を通じて14本のシュートを打たれたが、枠内は4本。ブロックを編成しても選手間の距離感が良いため、体を寄せたりコースを切ったりして、しっかり相手に制限をかけた。その結果、実現したのが無失点だった。

 一方で、攻撃面では12本をシュートを放ちながらネットを揺らすことはできなかった(枠内3本)。いいリズムで攻めに転じて相手ゴールに迫る場面もあったが、ついぞ得点はできず。それでもオマリは「守備陣が無失点に抑えた試合でストライカーが得点できない試合もあれば、その逆もある。その中でもチームとしてお互いに助け合いながら進んできた。ガンバ戦は点を取れませんでしたが、失点を抑えられた。少し前に進んだと思います」と、チームが好転しつつあると言った。

 明後日25日には敵地での仙台戦を迎える。連敗を止めて臨む一戦。当然ながら狙うは連勝だ。前回の対戦(6節)では2-1で勝利を収めている。ゴールを決めたのは、FWディエゴ・オリヴェイラと田川亨介。先行を許したものの、森重真人とのワンツーで抜け出した田川が豪快なミドルシュートを決めて同点とし、相手のスローインをオマリが競り合って前線のD・オリヴェイラにつなぎ、青赤が誇るナンバー9が個人技で抜け出してネットをゆすった。2点目のゴールを生む過程ではオマリも関与している。

「しっかりと守備から入り、チャンスをものにできるようにしたい」

 コンパクトな陣形、集中力を切らさない守備、そして好機を逃さない決定力。シーズン後半戦にいい流れをつくるために、連勝実現を目指す。