リーグ戦で11戦未勝利のセレッソ大阪が今夜4カ月ぶりの勝利をつかむべく横浜FC戦に臨む。松田陸はそのために重要なポイントとして「切り替えの速さ」と「あと一歩寄せる意識」をチームで共有したいと話した。横浜FCをホームで破り、勝ち点3をつかめるか?

上写真=トレーニングするセレッソ大阪の松田陸(写真◎セレッソ大阪)

カップ戦の好調をリーグ戦につなげる

 チームは、苦しい戦いが続いている。リーグ戦の勝利は4月18日の浦和戦までさかのぼらなければならない。7分け4敗で11試合未勝利。ACLや天皇杯では勝利を手にしているものの、4カ月間、J1で勝てていない。好調とは言い難い状況だ。

 23節の仙台戦は累積による出場停止だったが、今季22試合で先発している松田陸は現状について「本当にどっちに転んでもおかしくない試合をしていると思いますが、そういうのを僕たちは無くしたいし、しっかり自分たちのペースで試合を運んでいく、というのをやらないといけない。セレッソらしいサッカーを見せられたらと思います」と語った。

 チームは直近の天皇杯・鳥栖戦(18日)では3バックを採用し、1-0で勝利を飾って4大会ぶりの準々決勝を決めた。11戦未勝利の間、無失点だったのは仙台戦のみだった、守備の安定をはかって復調の兆しを見せた。中2日で迎える21日に向かえる横浜FCとの試合を考え、先発メンバーに手を加えたため、その試合も松田陸は途中出場だったが、「リーグは勝ててないですけど、どんな試合でも一つ勝てたことに意味がある」と話した。

 横浜FCは前回、敵地で対戦し、4-1と快勝した相手(第4節・3月13日)。今夏に5人の外国籍選手を加え、その時とはメンバーがガラリと変わっているが、C大阪としては復調の兆しをさらに確たるものとする上で重要な一戦となる。

「新しい外国籍選手も入ってきていますし、未知と言えば未知。試合に入って10分くらいでしっかりどういうプレーをする選手なのか見極めて、自分たちの持ち味を出せればいいと思います」

 相手はリーグ戦で最下位に沈んでいるものの、直近の4試合負けなしで調子を上げている。ともに今後を占う上でも重要な一戦となりそうだ。

「守備はもう一つ、攻守の切り替えを速くしたい。あとは球際の強さ。シュートを打たれるときでも、もうちょっとでも足を伸ばしたり、寄せる部分が大事。攻撃では(直近の試合で)リズムよくできていたので、ワンタッチとか入れていければ相手の目線も追い付かなくなるし、サイドチェンジも使いながら色んなプレーをしていければ、もっと面白いサッカーができると思います」

 4カ月ぶりに勝ち点3をつかめるか。今夜、正念場の一戦に臨む。