セレッソ大阪FW加藤陸次樹が、チームの状況を変える得点への強い思いを口にした。明治安田生命J1リーグで11試合未勝利と苦戦が続く中、まずは天皇杯で結果を出し、リーグ戦につなげていくつもりだ。

上写真=激しい雨の中、天皇杯に向けての練習を消化した加藤(写真◎CEREZO OSAKA)

前回の鳥栖戦で2得点

 C大阪は8月18日の天皇杯ラウンド16で、サガン鳥栖とホームのヨドコウ桜スタジアムで対戦する。鳥栖とは7月24日のJ1第22節で対戦したばかり。アウェーで対戦し、前半は1-3とリードされたが、後半の2得点で3-3の引き分けに持ち込んだ。

 この試合で加藤は2得点。その前の第21節で1得点、鳥栖戦の後の天皇杯3回戦・アルビレックス新潟戦では1得点と、公式戦3試合連続得点を記録した。ツエーゲン金沢から完全移籍で加入した今季、リーグ戦では前節終了時点でチーム最多タイの5得点を挙げている。

「それ(FC東京戦)をきっかけに少しずつ点を取れている。シュートの意識も強くなって、自信になっている」と振り返った加藤は、結果が出るようになった要因を「チームの雰囲気に慣れてきて、少しずつ自分を出せるようになってきた。シュートを打つ意識も、さらに強くなった」と分析。一方で「2ケタ得点が目標なので、悪くはない数字ですが、まだまだチャンスはある。チームが勝てないことが多いので、勝利に導く点を取っていきたい」と、さらなる活躍に向けて意気込んだ。

 加藤の言葉通り、リーグ戦では11試合未勝利と苦戦が続く。現状を打破するために必要なことを「まずは走らなければいけないし、球際で負けないこと。一人ひとりが小さなことから意識していくことが大事だと思う」とした加藤は、「そういったところにこだわることは、間違いなく一人ひとりが意識していると思う」とチーム内の雰囲気を明かした。

 リーグ戦につなげるためにも、前回2得点の鳥栖相手に再び活躍して、チームを勢いづけたい。狙いどころについて「ショートカウンターと、僕が得意としている背後への動き出し、そこからチャンスを作ることができれば」とコメントし、ベスト8に導く活躍を誓った。