8月16日、鹿島アントラーズの永木亮太が練習後のオンライン取材に応じた。チームは前日のJ1リーグ第24節徳島ヴォルティス戦に3-0と勝利し、3連勝を挙げた。18日には中2日ながらトランスコスモススタジアム長崎でJ2のV・ファーレン長崎と天皇杯ラウンド16を戦う。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう永木亮太(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「勝つことができればみんなの自信になる」

 7月24日のJ1リーグ第2節(延期試合)G大阪戦から、8月9日の第23節湘南戦、そして15日の第24戦徳島戦と3連勝を挙げた。中でも、7週間ぶりに本拠地カシマスタジアムでの公式戦となった徳島戦では攻守がかみ合い3-0と快勝を収めた。75分から途中出場した永木亮太は、「チームはJリーグで3連勝して調子はいい。昨日の試合は(攻撃面で)いいところがすごく出ていたんじゃないかと思います」と振り返る。

 東京五輪開催によるリーグ戦中断期間もあり、7月から8月上旬にかけての公式戦はわずか4試合のみだったが、8月15日の徳島戦から9月5日のルヴァンカップ準々決勝名古屋戦までは中2日、3日での連戦となる。次の天皇杯ラウンド16長崎戦からはアウェーの地での5連戦と、移動も含めて厳しい戦いを強いられそうだ。それでも、「総力戦になると思う。ここから連戦が続きますが、天皇杯もしっかり勝ち進んでいかないといけない」と止まっている時間はない。

 対戦相手の長崎はJ2で戦っているために今季のリーグ戦での対戦はないものの、2019シーズンに天皇杯準決勝で顔を合わせただけに、永木は「しっかり戦ってくるし、力のある選手もいる。外国籍選手もすごくいい選手がそろっているイメージで、すごく力があると感じています」と手強いチームであることを強調する。「長崎はホーム(トランスコスモススタジアム長崎)でしっかり力を出してくる。そういったところに注意したい」と、カテゴリーの異なる相手でも油断する様子はまったくない。

「やっぱり、ずっと同じメンバーでは絶対に優勝はできません。練習からみんなが一つになるのは難しいことではありますが、それを突き詰めていくためには新しく入ってきた選手が試合に出て、勝つことが大事。勝つことができればみんなの自信にもなるし、モチベーションも上がるので、次の試合(長崎戦)はすごく大事になると思います」

 栄光も、苦しい時期も知る背番号6の背中が、天皇杯の頂点を目指すチームを牽引する。