サガン鳥栖の山下敬大は、14日のJ1第24節・浦和レッズ戦で今季9点目をマーク。J1初挑戦のシーズンとは思えないほどコンスタントにゴールを挙げており、ストライカーとしての評価は日に日に高まっている。

上写真=今季9点目を挙げた山下敬大(写真◎J.LEAGUE)

■2021年8月14日 明治安田生命J1リーグ第24節(@浦和駒場/観衆4,704人)
浦和 2-1 鳥栖
得点:(浦)明本考浩、江坂任
   (鳥)山下敬大

ゴール前の質が上がると思う

 浦和との前回対戦で2ゴールを決めている鳥栖の点取り屋が、またも仕事をこなした。1点を追う前半終了間際、飯野七聖の右クロスを小屋松知哉がコースを変えると、山下はいち早く反応し、右足を振り抜いた。まさにストライカー然とした動きだった。

「前半のうちに追いつく気持ちを持っていた。キーパーの股に入ったような形になり、ゴールになってよかった」

 今季はすでに9点目。14日終了時点ではJ1得点ランクは5位につける。東京五輪後、FWの林大地がベルギーのシント=トロイデンへ移籍したことで戦力ダウンが心配されているものの、その不安を払拭するような働きぶり。70分にピッチを退くまで、積極果敢な姿勢は貫く。すっと裏へ抜け出したかと思えば、鋭い動き出しからクロスに飛び込んだ。チーム最多となる5本のシュートを放ち、浦和の守備陣を脅かし続けた。それでも、本人はまったく納得していなかった。

「2点目を決めるチャンスがあったのに取ることができなかった。チームメイトには多くのチャンスをつくってもらいました。(FWとして)責任を感じています」

 ただ、今夏加入した白崎凌兵との連係面には大きな可能性を感じていた。コンビネーションを確認したのは2日間の練習のみ。ほとんどセッションする時間がなかったものの、試合でコミュニケーションを取りながらすり合わせた。

「ラストパスのタイミングなどは、連係をより高めていきたい。ゴール前の質が上がると思うので、楽しみです。個のレベルが高い選手が来てくれた」

 最良のパートナーと息が合い始めたとき、秘めた才能がさらに開花するかもしれない。

 福岡大を卒業後、J2のレノファ山口でキャリアをスタートし、ジェフユナイテッド千葉を経て、今季、鳥栖に加入したばかり25歳。本格的にブレイクするのも間近か。

取材◎杉園昌之