7月9日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第6節が行なわれ、グループJのセレッソ大阪は傑志(香港)と対戦。前半から多くのチャンスを作りながらも決められず、スコアレスドローに終わったが、首位でのグループステージ突破を決めた。

上写真=傑志の堅守を崩せなかったC大阪だが、引き分けで首位通過(写真◎2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月9日 ACL・J組GS第6節(@ブリーラム・スタジアム/無観客)
傑志 0-0 C大阪

・傑志メンバー◎GKパウロ・セザール、DFトン・キンマン(81分:チャン・シンイチ)、パク・ジュンヒョン、ロベルト、ダニ・カンセラ、MFロー・ツチュン(65分:アレックス・アカンデ)、フアン・ヤン(74分:チェン・チンルン)、ラウル・バエナ、マシュー・オア、FWクレイトン、デヤン・ダムヤノビッチ
 ※実際のポジションで表記

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、西尾隆矢(HT:チアゴ)、鳥海晃司(72分:瀬古歩夢)、丸橋祐介、MF原川力、奥埜博亮、坂元達裕、清武弘嗣、為田大貴(62分:高木俊幸)、FW大久保嘉人(62分:アダム・タガート→80分:加藤陸次樹)
 ※実際のポジションで表記

チャンス量産もこじ開けられず

 すでにグループステージ突破を決めているC大阪は、勝つか引き分け、負けても1点差なら首位で通過できる優位な状況。傑志には第2節で2-1と勝利したものの、前半に先制され、後半に逆転する際どい展開だっただけに、早い時間に先制できるかがポイントの一つとみられた。

 立ち上がりは前回よりアグレッシブな傑志に攻め込まれる場面もあったが、シュートは打たせず、左右を広く使った攻めでゴールに迫る。しかし、10分には坂元のセンタリングを清武がヘッドで合わせたが、わずかに左に外れ、11分には為田のセンタリングのこぼれ球を大久保が左足で狙ったが、守備陣にブロックされて先制できない。

 28分には右サイドのFKを原川が直接狙ったが、右ポストに当たって決まらず。33分にはオーバーラップした松田陸のミドルシュートがわずかに左に外れ、36分には丸橋のセンタリングを大久保がヘッドで合わせたが、GKのファインセーブに阻まれる。7割を超えるボール支配率でチャンスを量産し、12本のシュートを放ったものの、前半は0-0で終了した。

 C大阪は後半開始からチアゴを投入し、セットプレーでは高さを生かしてヘッドで狙うが、傑志の堅守を崩せない。粘り強くボールを動かして攻略を試みながらも、スコアレスの状況が続いた。

 交代出場したアダム・タガートが負傷交代するアクシデントもあり、徐々に良い形を作れなくなった。それでも87分に丸橋のセンタリングを高木がニアサイドで合わせたが、枠を捉えられず、後半アディショナルタイムの松田陸のシュートも右に外れる。最後まで攻めあぐねてスコアレスドローに終わったものの、勝ち点1を積み上げて首位でのグループステージ突破を決めた。