AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループIで、川崎フロンターレが7月5日にユナイテッドシティ(フィリピン)との第4戦を戦い、2-0で勝利。絶好機を何度も迎えながら2点止まりだったが、それでも4連勝として、次戦の大邸FC(韓国)戦に1位突破をかける。

上写真=78分に追加点を決めたのは長谷川竜也。多くのビッグチャンスの末にようやく決めてこの笑顔(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月5日 ACL・I組 GS第4節(@ロコモティフ・スタジアム/無観客)
ユナイテッドシティ 0-2 川崎F
得点:(川)知念慶、長谷川竜也

「追加点を取るのが難しかった」と登里

 川崎フロンターレが第4節で戦ったのは、3日前に相まみえたばかりのユナイテッドシティ。そこで8-0の圧勝を収めたものの、中2日の再戦で鬼木達監督も戦いづらさを口にする中、前節から8人の先発メンバーを入れ替えて臨んだ。

 相手とレベルの差はあるものの、そのコンビネーションがまた、抜群だったのだ。左サイドではセンターバックの車屋紳太郎からの組み立てが冴えて、そこから登里享平、長谷川竜也、大島僚太、知念慶らのコンビネーションで攻めれば、右サイドは同じくセンターバックの山村和也の球出しから塚川孝輝、小塚和季、遠野大弥、橘田健人らが顔を出して崩していく。面白いように何度も決定機を作っていった。

 先制点は19分。車屋の裏への浮き球のパスを反転して左足ボレーで狙った長谷川のシュートはGKピンサスに阻まれるが、ここからが川崎Fらしさ。このあとのクリアボールに長谷川がプレスを掛けて相手のバックパスミスを誘い、知念が読んで奪ってGKをかわして左足で蹴り込んだ。即時奪回からの一気のフィニッシュでまずはリードを奪った。

 しかし、前半はここからゴールが生まれない。何度となく絶好機を迎えるのだが、ことごとくネットを揺らすことができない。これが後半にどう出るか。

 結果的に支配したのは川崎Fだが、後半もなかなか動きがないまま。72分には家長昭博と山根視来を投入、レギュラー格の右サイドをセットすると、78分、その家長の縦パスで山根がニアゾーンに入り込み、マイナスへ。脇坂泰斗がさらにゴール前を通過するパスを送ると、逆サイドから入ってきた長谷川がプッシュして、やっとのことで追加点が生まれた。数多くの決定機を防がれていた長谷川に、ようやくゴールが生まれて笑顔が弾けた。

「4戦目がカギになる」「難しい試合になる」と話した鬼木監督の2つの言葉が、まるで予言のようになったものの、このまま何とか2-0で勝ちきった。

「中2日で同じ相手で難しい試合になると思っていましたが、しっかりと結果的に勝ちで、無失点で終えたことは良かったと思います」と振り返ったのは登里享平。

「ただ、結果が良かったと言いましたけど、前節8-0で勝ってみんなでそれよりもいい試合をしようと入りましたけど、追加点を取るのが難しかったので、まだまだ足りない部分がありました。しっかりコミュニケーションを取ってやっていきたい」

 そんな反省も残しつつも、これで4連勝。2位の大邸FC(韓国)も3-0で北京FC(中国)に勝っており、勝ち点差は3のままだ。3日後にはその大邸と直接対決を迎える。

「次の試合に勝てば(1位突破が)決まるので、絶対に勝ちにこだわって、球際で戦う部分などフロンターレの良さを出していきたいと思います」

 大邸には初戦で戦っていて、最終的に3-2で逆転勝利を収めたものの、2度リードを許すなど苦しめられた。いよいよ、大一番だ。

写真◎2021 Asian Football Confederation