湘南ベルマーレのGK谷晃生が4日、オンラインで取材に応じた。明日5日から静岡県内で五輪代表は合宿をスタートさせる。登録メンバーは18人から22人に拡大され、それに伴ってGKも谷と大迫敬介の2人から鈴木彩艶も加わり3人になった。ここから本大会でプレーするために、自分をアピールすることになる。代表合流を前に意気込みを語った。

上写真=明日5日から始まる五輪代表合宿に参加する湘南のGK谷晃生(写真◎J.LEAGUE)

目標を聞かれて「金メダル」と即答

 18人枠の中でGKはわずか2名という狭き門だったが、谷は見事に名を連ねた。3月のU-24アルゼンチン代表との連戦で、3-0と勝利を飾った2戦目でプレー。アグレッシブかつ安定したプレーで、世代で最も試合に出場していた大迫を猛追。6月シリーズでもアピールに成功し、本大会のメンバー入りを果たした。

「凄い楽しみな気持ちもありながら、日本を代表して、湘南を代表して戦うので、そういう気持ちがあります」

 日本を代表して戦う責任を感じつつ、本人は気負ったところはない。「湘南で出しているものが僕の全てだと思う。背伸びせずに、普段やっていることをやるだけだと思いますし、それ以上のものは出ないと思っています。大舞台だからと言ってビビらずにアグレッシブにできるかだと思っています」と、これまで積み重ねてきたものを本番のピッチでも出したいと考えている。

 むろん、出場が約束されているわけではない。登録メンバーが22人枠に広がったことでGKは鈴木を加えて3人となった。ただ谷は「またこうやって3人になって最後まで競争してやれるというのは、自分自身の成長につながるので良かったと思っています」とライバルが増えたことをポジティブにとらえていた。自分がピッチに立ちたい思いはもちろんあるが、チームとして勝利を挙げること、自身が成長することを強く願っている。

 ガンバ大阪時代に共にトレーニングし、大きな影響を受けた東口順昭からは、メンバー入り決定後に「やったれ」とメッセージをもらったという。谷は「やったります」と返答したと明かした。

 本番ピッチに立ち、チームの勝利に貢献するために、明日のトレーニングから全力で臨むつもりだ。目標を聞かれると、谷はこう即答した。

「金メダルです」

 本大会まであと17日。谷は湘南の選手として日の丸を背負い、輝くメダルをつかみにいく。