ガンバ大阪の小野瀬康介がACLグループステージ第4節を前にオンラインで取材に応じた。自身にとっては初のACLながら、ここまでアジアの厳しさを感じることなくプレーできているという。決勝トーナメント進出に向けた意気込みを語った。

上写真=第4節のチェンライ・U戦に向けてトレーニングする小野瀬康介(写真提供◎ガンバ大阪)

良い方向には行っています

 3試合を終えて、1勝2分け。G大阪はグループHの2位につける。第3節のチェンライ・U戦でアディショナルタイムにゴールを許し、勝利目前で勝ち点2ポイントを失ったことは痛かった。だが、その試合の翌日に取材に応じた小野瀬は「昨日に関しては非常にショッキングな引き分けだったかなと思いますけど、ただ、あと残り3勝すれば1位で行けると思うので、はっきりしたんじゃないかなと思います」と、すでに頭を切り替えていた。

 残り3試合すべての勝てば、H組の1位に躍り出る。すなわち自力で決勝トーナメントに進出することが可能だ。下を向いている暇はない。

 実際、チームの調子は悪くない。J1リーグではピッチ上で選手間の呼吸が合わず、攻守両面でちぐはぐなシーンが見られるケースもあったが、ACLの舞台ではむしろ、コンビネーションが随所に見られる。小野瀬自身も「相手が違うので」と断りつつも、「良い方向には行っています」と手応えを感じている様子だ。

 アジアの舞台になれば、日本勢が強者という立場になる試合が多い。「相手のリスペクト」を感じる中で、プレッシャーをかけられる試合が少ないのは事実だろう。それゆえにボールを持つ展開も多いが、チェンライ・U戦のように、決め切れないと、ポイントを失うことになりかねない。今後の戦いについて小野瀬は「決定機だったり、チャンスは多く作れていると思うので、そこを決めるかどうか。そこが勝敗を分ける。最後のワンチャンスで昨日は(チェンライ・U戦は)相手の外国籍の選手に決められましたので」と気を引き締めた。

 次戦は明日4日、再びチェンライ・Uと相まみえる。前回がローテーションで途中出場だったこともあり、小野瀬が先発する可能性は高い。ここから3連勝を達成し、ネクストステージに進むのみ。課せられたミッションは明確だ。