セレッソ大阪DFチアゴが、2試合連続ゴールで勝利に貢献した。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第2節で、鮮やかなミドルシュートで逆転ゴール。第1節に続き、貴重な働きでチームを救った。

上写真=逆転ゴールを決めたチアゴ(6番)が会心の表情! チームを2連勝に導いた(写真◎CEREZO OSAKA)

■2021年6月27日 ACL・J組GS第2節(@ブリーラム・スタジアム/無観客)
C大阪 2-1 傑志
得点:(C)アダム・タガート、チアゴ
    (傑)デヤン・ダムヤノビッチ

2試合連続のチーム2点目

 傑志(香港)と対戦したC大阪は、立ち上がりから押し気味に進めながらも、なかなかゴールを奪えず。そうするうちに38分、相手の最初のシュートで先制点を奪われると、後半もチャンスを生かせず、術中にはまりかけていた。

 それでも69分、FWアダム・タガートのゴールで追い付くと、直後の71分に逆転する。DFチアゴが約30メートルの距離からミドルシュートを狙い、相手GKに触られながらもゴールにねじ込んだ。

 チアゴは試合後の会見で「勝利できてうれしいし、ゴールもうれしい。相手のディフェンスが非常に堅かったので、難しい試合になったが、相手が守備を固めた状態だからこそ、ミドルシュートが必要だと思った」とコメント。「思い切って打ったら決まった。チームの勝利につながる決勝ゴールになったことがうれしい」と喜びを表現した。

「いつも練習でミドルシュートを打っている。今日のように相手が引いて守ってくるときは、まずボールをしっかり前に運ぶことが大事だと思っていて、その中でチャンスがあればミドルシュートを狙おうと思っていた」と語ったように、0-1だった60分にも、相手GKに阻まれたが、惜しいシュートを放っている。「2本目はしっかりパワーがあって、ゴールキーパーが防げないところにうまく決まったと思う」と自画自賛した逆転ゴールは、いわば『二度目の正直』だった。

 C大阪は2-0で勝った広州FC(中国)との第1戦、15分に先制したものの、なかなか2点目を奪えなかったが、69分にチアゴがCKからヘッドで決めて勝利に近づいた。この日も価値あるチーム2点目を決め、2試合連続ゴール。レヴィー・クルピ監督が「選手たちが最後まであきらめない勇気とパワーを見せ続けたこと、それが今日の勝利で一番重要な部分だった。最後まで逆転するという気持ちを強く持ち、勇敢に攻め続けた選手たちを称えたい」と評した逆転勝利の立役者となった。