6月27日、明治安田生命J1リーグは第20節が開催され、鹿島アントラーズは北海道コンサドーレ札幌とカシマスタジアムで対戦。前半に犬飼智也が先制点を挙げると、後半にはディエゴ・ピトゥカ、常本佳吾、エヴェラウドにもゴールが生まれ、ホームで快勝を収めた。

上写真=待望の今季リーグ戦初ゴールを決めたエヴェラウドがゴール後に雄叫びを上げる(写真◎J.LEAGUE)

■2021年6月27日 J1リーグ第20節(@カシマ/観衆7,953人)
鹿島 4-0 札幌
得点:(鹿)犬飼智也、ディエゴ・ピトゥカ、常本佳吾、エヴェラウド

「今の順位に納得していない」

 頼れる点取り屋に待望の今季リーグ戦初ゴールが生まれた。3-0のスコアで迎えた68分、CKのチャンスでディエゴ・ピトゥカの左から放たれたボールが相手DFの頭をかすめ、その先に鹿島のナンバー9が待ち構えていた。「来ると思っていたところにボールが来て、理想の形でコントロールできて、シュートを決められてよかった」とエヴェラウドは右足でトラップし、そのまま右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 ゴールを決めた後、その場にヒザをついて両手で大きくガッツポーズ。「やっと得点できた、という気持ちが自然とあのようにヒザをついて雄叫びを上げる形で表現された。僕はハートでプレーするタイプなので、あのときは本能のままでした」と感情を爆発させた。

 昨季は18得点を挙げて得点ランク2位の成績を収めたストライカーは、「ルヴァンカップや天皇杯で点を取れているけれど、リーグ戦ではなかなか取れなくて」と、前節まで11試合に出場して無得点が続いていた。「不安定なプレーやパフォーマンスだったことは確かです」と反省し、「僕は自分に対して厳しい。自分の納得できるパフォーマンスだったり、皆さんに期待されているようなものを発揮できていない。自分にそういったプレッシャーをかけて、それに打ち勝たなくてはいけない」と自身を追い込んだ。

 その中で生まれた待望の今季初ゴール。一時は離脱していた期間があったものの、第17節川崎F戦で戦列復帰したエヴェラウドはさらなる高みを目指す。

「僕自身、今の順位(7位)に納得していないし、チームメイトも納得していない。もっと上を目指すことが非常に重要です」

 ゴールに飢えたハンターは常にゴールへと向かいながら、最前線でチームを牽引していく。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE