AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループHに属するガンバ大阪が、ウズベキスタンで集中開催されるグループステージ第1節に登場。6月25日にシンガポールのタンピネスと対戦し、前半と後半に1点ずつを決めて2-0で大事な初戦をものにした。

上写真=先制ゴールは26分。パトリックが左からの藤春廣輝のクロスに合わせてヘッドで決めた(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年6月25日 ACL・H組GS第1節(@ロコモティフ・スタジアム/無観客)
タンピネス 0-2 G大阪
得点:(G)パトリック、レアンドロ・ペレイラ

追加点はレアンドロ・ペレイラ

 10回目のACL参戦となるガンバ大阪と、初登場となるタンピネス。クラブとしての経験の差がスコアに表れた。

 均衡を破ったのはG大阪だ。26分に左サイドで藤春廣輝がクロス、一度は相手に引っかかったものの即時奪回して縦に持ち出し、ファーサイドにハイボールを送ると、待ち構えていたのはパトリック。ジャンプ一番、ヘッドできっちりボールをたたきつけてゴールに送り込んだ。ただ、前半はこの1点止まり。

 シンガポールリーグ2位で大会に参加したタンピネスも、ボールを大事にしてつなぎながら前進する好チーム。日本人レフティー、仲村京雅が中盤の中央からパスを配り、メヒメドビッチの細やかなテクニックを生かしてG大阪ゴールに迫っていった。

 後半はそのタンピネスが押し込む時間も増えたが、チャンスの数ではやはりG大阪が上。パトリックが51分のダイビングヘッド、57分のボレーシュート、77分の左足シュートなど何度もゴール前に進出して狙い、71分には宇佐美貴史のミドルシュートが右ポストをたたいた。それでもなかなかゴールが決まらないもどかしい展開だったが、何とかスコアを動かしたのはまたもG大阪の方。88分にまたも左サイドから組み立てて、倉田秋が黒川圭介のパス交換からクロス、中央でレアンドロ・ペレイラがヘッドで確実にゴールに送り込んで2-0とした。

 2008年大会に続く2度目のアジア王者を目指すG大阪の初戦は、ややもたついたものの、終わってみれば安心の勝利。まずは大事な勝ち点3をものにした。