6月20日、明治安田生命J1リーグは第18節が開催され、ベガルタ仙台は鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。後半に相手のバックパスミスを突いた西村拓真が先制ゴールを奪取。試合終了間際にファン・アラーノに同点弾を浴びるも、敵地で勝ち点1を得た。

上写真=J1デビューを果たした仙台のGKストイシッチ(写真◎J.LEAGUE)

■2021年6月20日 J1リーグ第18節(@カシマ/観衆9,312人)
鹿島 1-1 仙台
得点:(鹿)ファン・アラーノ
   (仙)西村拓真

「次はホームでの試合。必ず勝てる」

 鹿島の攻撃陣の前に、身長202センチの守護神が立ちはだかった。今季、ポルトガルのポルティモネンセU-23から仙台に加わったGKストイシッチがJ1リーグデビューを果たすと、「(鹿島は)いい選手がそろっているチームです。まずは、自分がどのようにゴールを守るかということに集中していました」と、昨季18得点を奪ったエヴェラウドやU-24日本代表の上田綺世らのシュートを阻み続けた。

 ストイシッチの活躍で無失点に抑える時間が続いていたものの、1-0で迎えた後半アディショナルタイムに失点。ファン・アラーノのクロス気味のシュートに反応できず、最後の最後でゴールネットを揺らされた。「自分たちはベストを尽くしました。そして、自分たちが勝利にふさわしいチームだと思ったのですが、不運な形で失点してしまい、勝ち点1(の獲得)になってしまったことがすごく残念です」と、ストイシッチはあと一歩のところで勝利を逃したことを悔やむ。

 それでも、「自分たちは相手より走って、戦ったので、この勝ち点1はすごく貴重な勝ち点1だと思います」と、チームのパフォーマンスに胸を張る。「自分たちは勝つことができるチームです。引き続き、このように戦っていきたい。次はホームでの試合になるので、必ず勝てると思っています」と、セルビア出身の守護神は次戦の勝利を約束した。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE