6月20日、明治安田生命J1リーグは第18節が開催され、鹿島アントラーズはベガルタ仙台とカシマスタジアムで対戦。後半にミスから失点を招いてしまい、相手に先制を許すも、後半アディショナルタイムにファン・アラーノが同点ゴールを挙げて勝ち点1を獲得した。

上写真=フェイスガードを着用してプレーしたファン・アラーノが同点ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)

■2021年6月20日 J1リーグ第18節(@カシマ/観衆9,312人)
鹿島 1-1 仙台
得点:(鹿)ファン・アラーノ
   (仙)西村拓真

「なんとかチームに貢献したい」

 敗色濃厚のチームを救ったのは、86分に交代出場したファン・アラーノだった。0-1のスコアで迎えた後半アディショナルタイム、「なんとかチームに貢献したい」と攻撃にアクセントをつけていた背番号7は、自身の蹴ったCKのクリアボールを拾い、対峙する相手選手を揺さぶって左足で再びゴール前にボールを送った。

「(相手)キーパーにとっては前に出るのか、もしくはその前にいる選手が触るかどうかというような難しいボールを蹴りました」と振り返るように、ファン・アラーノの左から放たれたボールは絶妙なコースをたどり、反対側のサイドネットに吸い込まれた。「(味方の)誰かが触れば得点になるし、触らなかったので僕の得点になったのですが、今週、ちょうどその練習に取り組んでいたので、うまくいってよかったです」と土壇場での同点ゴールを喜んだ。

「チームとして目指していたのはやはり勝つこと。それができなかったのは非常に残念です」と勝利をつかめなかったことに悔しさを募らせるも、起死回生のゴールで勝ち点1を拾ったことは「プラスにとらえるべき」と前を向く。

「今日、勝ちを取れなかったので、もちろん全試合そうですが、次の試合はアウェーですけれど特に勝利、勝ち点3を取りにいくことが第一です」

 ホームで失った勝ち点を挽回するために、ファン・アラーノは中2日での次節大分戦に早くも照準を合わせる。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE