6月16日、第101回天皇杯2回戦が茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で開催され、鹿島アントラーズはY.S.C.C.横浜と対戦。前半からゴールラッシュを見せ、遠藤康とエヴェラウドの2点と松村優太のゴール、そして上田綺世がハットトリックを達成し、大勝した。

上写真=鹿島は常本佳吾やディエゴ・ピトゥカが先発出場した(写真◎サッカーマガジン)

■2021年6月16日 天皇杯2回戦(@Ksスタ/観衆2,458人)
鹿島 8-1 YS横浜
得点:(鹿)遠藤康2、エヴェラウド2、松村優太、上田綺世3
   (横)オニエ・オゴチュクウ

・鹿島メンバー◎GK早川友基、DF常本佳吾(46分:広瀬陸斗)、林尚輝、犬飼智也、杉岡大暉、MF遠藤康(72分:アルトゥール・カイキ)、ディエゴ・ピトゥカ、小泉慶(46分:永木亮太)、松村優太、FW荒木遼太郎(46分:上田綺世)、エヴェラウド(63分:和泉竜司)

・YS横浜メンバー◎GK小池大喜、DF船橋勇真、池ヶ谷颯斗、宗近慧、大城螢(83分:日高アレクサンドル)、MF柳雄太郎(61分:オニエ・オゴチュクウ)、土館賢人、佐藤祐太(74分:西山峻太)、吉田明生、FW神田夢実(61分:菊谷篤資)、ンドカ・チャールス(74分:柳園良太)

エヴェラウド&上田綺世の両FWがそろって複数得点

 前半から鹿島がゴールラッシュを見せた。口火を切ったのは開始10分の遠藤康のゴール。杉岡大暉、エヴェラウドとパスがつながり、最後は左足でゴールに蹴り込んだ。さらに2分後には遠藤のCKからエヴェラウドがヘディングシュートを決めて追加点を奪取。勢いの止まらない鹿島は、21分に松村優太、31分には再び遠藤が加点し、前半を4点リードで終えた。

 後半の立ち上がりにもエヴェラウドがチーム5点目を挙げると、その後はU-24日本代表の活動から戻ってきた上田綺世が大活躍。後半開始からピッチに入り、52分、70分、78分と26分間でハットトリックを達成した。終盤にはYS横浜のオニエ・オゴチュクウに1点を返されるも、鹿島が大量8ゴールを奪い、天皇杯の3回戦に駒を進めた。

「いつもとは違うスタジアムでの平日のナイトゲームにもかかわらず、たくさんのサポーターの方々に集まっていただき、ありがとうございました。天皇杯の初戦は非常に難しいのですが、勝ち切って(サポーターと)一緒に喜べたことを非常にうれしく思います。ゲームは、早い時間に点を取れたことが大きかったと思います。(公式戦の)中断期間に(練習で)やってきたことが出たところもよかったです。今後も我々からすると、(相手の)チャレンジを受けるような形になりますが、今日のように最初から自分たちの流れに持っていけるようにしなければいけないと、あらためて感じました。すぐにまたリーグ戦が再開しますので、次のゲームに向けてまた準備していけるようにしていきたいと思います」

 鹿島の相馬直樹監督はそのように天皇杯初戦での勝利を振り返り、次なる戦いを見据えた。

取材◎サッカーマガジン編集部