ガンバ大阪は1日、暫定監督として5月13日に就任し、16日の浦和レッズ戦から指揮を執ってきた松波正信監督が、今後も引き続きチームを率いると発表した。就任後連敗を喫したが、その後は連勝。チーム内の団結力が増し、ゲーム内容も変化しているとのクラブ判断から体制継続が決定した。
上写真=就任後、2連敗した後で2連勝を飾った松波正信監督(写真J.LEAGUE)
暫定監督就任時、松波監督は後任の監督選びについて「早ければ早いほどいい」と話し、「うまくバトンをつなぎたい」と語っていた。自身はあくまでバトンをつなぐつもりでチームの改善に取り組んできたが、クラブがその手腕を評価し、体制継続が決まった。小野忠史代表取締役社長が公式HPにその理由を寄せている。
「ガンバ大阪に関わるすべての皆様、いつも熱いご声援ありがとうございます。ガンバ大阪では、来シーズン以降も視野に入れ、松波監督続投も含め次期監督候補を数名に絞り検討しておりましたが、
『現時点において、条件面含めガンバ大阪が求める監督がマッチしなかったこと』
『今シーズン過密日程の中、外部からの監督招聘による新体制でのチームづくりに時間的余裕がないこと』
『松波監督体制におけるチームの団結力が日々向上していること』
『松波監督体制において、チャレンジングな試合内容へと変化しつつあること』
以上により、現状を十分把握している松波監督体制において必ずや巻き返しを図ることができると信じ、松波監督体制の継続を決定しました。なお、松波監督にはトップチーム監督に専念していただき、強化アカデミー部は和田昌裕取締役兼普及部長に統括していただきます。
『TOGETHER as ONE』
ガンバ大阪に関わるすべての皆様と心一つにし、今後も戦っていく覚悟です。是非、今後とも熱いご声援の程、宜しくお願い致します」
松波監督就任時の会見でも、小野社長は体制継続の可能性を示唆していたが、このタイミングで正式に決定。クラブが重要な年ととらえていた創設30周年イヤーは、ここから松波正信監督と歩んでいくことになった。