上写真=ポステコグルー監督は清水戦に勝って5月をいい形で締めくくれるか(写真◎J.LEAGUE)
良い準備をして臨みたい
順調に白星を重ねてきた横浜F・マリノスだが、今月に入ってやや勢いが落ちてきた。第14節では鹿島アントラーズに3-5と大敗を喫し、続く柏レイソル戦でも引き分けに終わった。
前節は大分トリニータを相手に、柏戦と同様に無得点の時間が長く続いたが、残り10分を切ってからゴールを奪い、何とか勝ち点3を持ち帰った。相手は下位に沈むチームではあったものの、ポステコグルー監督は「簡単な試合ではなかった」と振り返る。その上で、「引いた相手に対して、どれだけ自分たちが焦らず、落ち着いてやっていくかだけだと思っていた。それを選手たち全員で頭に入れながら、自分たちのサッカーをやって結果がついてきた」と、選手たちを称えた。
開幕戦以来の黒星を喫した鹿島戦から、少しずつ先発メンバーは変わってきた。大分戦ではボランチが渡辺皓太と岩田智輝というJ1では初の組み合わせになったが、「ルヴァンカップでのパフォーマンスを見つつ、岩田、渡辺は練習からもすごく良い形でやれていたので起用した」とポステコグルー監督。ポジティブな要素をピッチに送り込もうと努めている。
30日のJ1中断前の一戦は、清水エスパルスとホームで対戦。今季はすでにルヴァンカップで2度対戦している。グループステージ第3節では0-0で引き分けたが、今月19日のGS最終節では5-1と快勝した。
大分に続き、15位と横浜FMより下位に位置する相手だが、「清水は水曜にFC東京相手にすごく良い結果を残したし、簡単な試合にはならないと思う」と指揮官は気を引き締める。直近のホームゲームである柏戦では、結果だけではなく内容的にも不満だったことを認め、「自分たちがどれだけやろうとするサッカーを見せられるか。しっかりリカバーして、良い準備をして臨みたい」と、5月のラストゲームへ意気込んだ。
取材◎杉山 孝