5月26日、明治安田生命J1リーグは第16節が開催され、鹿島アントラーズはセレッソ大阪とカシマスタジアムで対戦。前半をスコアレスで終えると、後半に土居聖真のパスを受けた荒木遼太郎が右足で決勝点を奪取。ホームでリーグ戦2試合ぶりの勝利を手にした。

上写真=決勝ゴールを決めた荒木遼太郎(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月26日 J1リーグ第16節(@カシマ/観衆5,977人)
鹿島 1-0 C大阪
得点:(鹿)荒木遼太郎

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF常本佳吾、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MF荒木遼太郎(73分:上田綺世)、ディエゴ・ピトゥカ、レオ・シルバ(73分:三竿健斗)、白崎凌兵(60分:松村優太)、FW小泉慶、土居聖真(90+1分:アルトゥール・カイキ)

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、ダンクレー、瀬古歩夢、丸橋祐介(64分:新井直人)、MF坂元達裕、原川力(84分:西尾隆矢)、藤田直之(75分:大久保嘉人)、清武弘嗣、FW奥埜博亮、加藤陸次樹(46分:アダム・タガート)

「敗戦からどう立ち直るかを見せなければいけないゲーム」

 中盤での激しい攻防を繰り広げた両者だが、チャンスの数をあまりつくり出せない前半となった。その中で、42分に鹿島の永戸勝也がFKからゴールを狙うも、この場面はC大阪のGKキム・ジンヒョンに阻まれる。一方でアディショナルタイムにはC大阪のCKの場面で清武弘嗣に精度の高いボールをゴール前に送られるが、原川力のシュートを守備陣が阻んで、スコアレスで試合を折り返す。

 後半、先に決定機を迎えたのは鹿島だった。54分、ディエゴ・ピトゥカのパスを左サイドで受けた永戸が鋭いクロスを送り、白崎凌兵がゴール前で合わせる。だが、この場面もC大阪のGKキム・ジンヒョンに阻まれ、均衡を破ることができない。それでも72分に先制ゴールを奪ったのはホームの鹿島。土居聖真が相手のミスパスを奪って荒木遼太郎に預けると、荒木は右足で冷静にゴールネットを揺らして勝負あり。鹿島が1-0でC大阪を破った。

「平日のナイターにもかかわらず、多くのサポーターの皆さんが駆けつけてくれました。我々にとって、今日はリスタートのゲーム。(前節の)敗戦からどう立ち直るかを見せなければいけないゲームでした。そういうときだからこそ、一緒に戦ってくれたサポーターの皆さん、本当に力強く、選手たちを後押ししてくれて、ありがとうございました。最終的には、我々のプレッシングから生まれた相手のミスだと思いますが、ボールを奪取して、タロウ(荒木)に良い形でボールが来て(ゴールを)決め切り、1-0で勝利をつかむことができました。本当に簡単なゲームではなかったのですが、選手たちがもう一度、自分たちがこれまでにどうやって勝ち点を重ねてきたか、チャレンジすること、一歩でも前に出る姿勢を持ちながら戦った上での勝利なので、また次につながるゲームだったと思います」

 勝利した鹿島の相馬直樹監督はそのように試合を振り返るとともに、次節の首位川崎F戦を見据えた。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE