上写真=今季のリーグ戦全試合で先発フル出場しているランゲラック(写真◎N.G.E)
徳島はハングリー。難しい試合になる
「これからは名古屋での試合により集中できるようになる」
先般、ランゲラックはオーストラリア代表からの引退を発表した。自ら明かしたところによれば、コロナ禍の今、代表招集を受けることになれば、出入国の際に隔離生活を強いられるなど、競技面でも生活面でも負担は大きい。さまざまな点を考慮して、今回の決断に至ったという。
「代表を引退し、より名古屋にフォーカスできるようになると思います。これからはクラブでベストを尽くしていきたい。ここ2、3年はベストなパフォーマンスができていますし、それを続けていきたいと思っています」
代表引退についてはその決断を惜しむ声も含め、母国でも反響があったと明かしたが、本人の決意は固かった。これからは名古屋のためにその力を注ぐ。
次戦はアウェーの徳島戦。順位は名古屋よりも下位だが、「難しいゲームになると思っています。相手は勝利に飢えているし、ハングリー。勝ち点を奪うと強い気持ちでくるでしょう」と、気を引き締めた。
「徳島に限らず、これは全般的に言えることですが、日本チームはスタイル的にいいと思いますし、素晴らしいことにトライしている。われわれもチャレンジして、徳島戦は勝って終われるゲームにしたい。GKとしては相手にチャンスを作らせず、シュートを打たせないようにチームメイトとゲームを構築したいと思っています。例えば徳島のビルドアップや攻撃に対してトレーニングの中で準備してしっかり対応していきたい」
オーストラリア代表の冠は、元オーストラリア代表に変わった。ただ、名古屋グランパスの守護神という冠はこれからも変わらない。名古屋のナンバー1を背負うランゲラック。目指すのは、タイトル獲得であり、チームの発展に貢献することである。