5月15日、明治安田生命J1リーグは第14節が開催され、鹿島アントラーズは横浜F・マリノスとカシマスタジアムで対戦。土居聖真がハットトリックを達成し、荒木遼太郎と上田綺世も加点して5得点。オナイウ阿道と天野純にゴールを許すも、乱打戦を制した。

上写真=ハットトリックを達成した鹿島の土居聖真が喜ぶ(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月15日 J1リーグ第14節(@カシマ/観衆11,630人)
鹿島 5-3 横浜FM
得点:(鹿)土居聖真3、荒木遼太郎、上田綺世
   (横)オナイウ阿道2、天野純

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF常本佳吾、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MF松村優太(66分:ファン・アラーノ)、三竿健斗、レオ・シルバ、白崎凌兵(78分:ディエゴ・ピトゥカ)、FW荒木遼太郎(90分:小泉慶)、土居聖真(66分:上田綺世)

・横浜FMメンバー◎GK高丘陽平、DF松原健(58分:小池龍太)、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔(87分:岩田智輝)、ティーラトン、MF喜田拓也(58分:渡辺皓太)、扇原貴宏(58分:天野純)、マルコス・ジュニオール(58分:レオ・セアラ)、FWエウベル(81分:水沼宏太)、オナイウ阿道、前田大然

1万人超の観客数。「素晴らしい雰囲気をつくってくれた」

 連勝中のチーム同士の一戦は前半から局面での激しい攻防が繰り広げられた。そんな中、鹿島は横浜FMに先制点を奪われる。25分にエウベルのクロスからオナイウ阿道にヘディングシュートを決められ、1点を追う展開を強いられる。するとホームの鹿島が反撃を開始。40分に荒木遼太郎のCKから最後は土居聖真がゴールネットを揺らし、同点に追いついて前半を終える。

 後半に入ると、鹿島が一気呵成にゴールを重ねる。46分に白崎凌兵のスルーパスから土居が右足でゴールを決めて逆転。53分には松村優太がペナルティーエリア内で相手DFに倒されて得たPKを土居が冷静に沈めて3点目を奪う。土居はハットトリックを達成。さらに55分には松村のクロスから荒木がミドルシュートで4点目を奪取した。

 その後は3点を追う横浜FMに攻め込まれ、74分にはオナイウのボレーシュートで2点差に迫られる。それでも、その3分後に途中出場の上田綺世がダメ押しの5点目を奪い、勝負あり。終了間際に天野純にゴールを決められるも、鹿島が5-3で逃げ切った。

「まずは、今季一番(の観客数)となる1万人を超える方々に集まっていただき、素晴らしい雰囲気をつくっていただきました。声を出せず手拍子だけでも、我々の声がピッチの中に届かないこともあるくらいの状況をつくってくれて、非常にうれしく思います。本当にありがとうございました。そういった後押しもあり、選手たちが躍動してくれました。簡単なゲームではありませんでしたが、我々ができることをすべてやった結果、勝ち点3をモノにすることができました。それを実行してくれた選手たちに感謝したいです」

 鹿島の相馬直樹監督はそのように試合を振り返り、リーグ戦4連勝を喜んだ。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE