横浜F・マリノスは9日、ホームでヴィッセル神戸と対戦した。好調なチーム同士の上位対決となったが、横浜FMが2-0で勝利。3試合連続となるクリーンシート(無失点)での勝利の理由について、CBの畠中槙之輔が語った。

上写真=安定したプレーで無失点勝利に貢献した畠中槙之輔(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月9日 明治安田生命J1リーグ第13節(@日産スタ/観衆4,,977人)
横浜FM 2-0 神戸
得点:(横)オウンゴール、天野純

全員でつかんだ勝利

 安定感が際立っていた。最終ラインでCBコンビを組むチアゴ・マルチンス、GK高丘陽平とともに集中した守りを披露。畠中は守備陣の中心として中央を堅く締め、3戦連続のクリーンシートに貢献した。

「無失点で勝てているのは自分たちディフェンスだけではなく、前線の選手がハードワークして、点を取ってくれているからです。そういうプレーがあってのクリーンシートですし、全員でつかんだ勝利だと思っています」

 畠中が言う通り、選手全員のハードワークが無失点勝利を導いたのは間違いない。相手が攻勢だった試合開始直後も、次々に外国籍選手を投入してきた後半も、集中力を切らさず、しっかり走り、プレスを仕掛け、球際の戦いに挑んだ。ただ、畠中、チアゴ・マルチンス、高丘で形成する守備のトライアングルの安定感が、チーム全体に安心感を与えていたのは確かだろう。

 これでチームは11戦無敗。リーグ4連勝を飾った。3点、2点、5点、2点と複数得点を続ける攻撃力に目が行きがちだが、守備陣の充実も連勝に大きく貢献している。そしてもう一つ、刻一刻と変わる試合状況に対応する力をつけていることも大きい。畠中が説明した。

「相手はうまくスライドして自分たちのビルドアップに対してうまく守っていました。自分たちの距離感も悪くて最初はテンポも出なかったですが、そこを改善しようと話して、相手を引き付けてサイドチェンジしようとか、みんなで考えて工夫するようになってからはストレスのないボール回しができるようになりました。ピッチの中で話し合って解決できたので、そこは今シーズン良くなっている部分だと思います」

 リズムが悪くがテンポが上がらない時間帯にも崩れることはなく、問題点を選手が共有し、試合中に修正してペースを握っていく。ただやみくもに前からプレスを仕掛けるのではなく、行くべきか留まるべきかを的確に判断。パスにこだわり攻め急いで安易にボールを失うこともなく、崩せないと判断したら相手を走らせるパスで攻め筋を探ることもできる。

 相手を見つつ、自分たちの強みをいかに出していくのか。ゲームコントロールとチームの成熟度という点において、現在の横浜FMはリーグ屈指の存在と言っていい。そしてそんなチームの中心に、畠中がいる。

「個人的には前半にミスもあったし、もっとレベルを上げるには、一つ一つのプレーを大事にしないといけない。意識を持たないといけない」

 はた目には、出色のパフォーマンスと映るが、本人はまだまだと気を引き締めた。守備の中心としてプレーし、勝利に大きく貢献しながらも決して満足はしない。その姿勢もまた、チームの好調を支えているのだろう。