セレッソ大阪のレヴィー・クルピ監督が、5月7日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。新外国籍選手のデビューや、負傷者の復帰で選手層が厚くなりつつあるチームの現状などについてコメントしている。

上写真=マスク姿で報道陣の質問に答えたクルピ監督(写真◎スクリーンショット)

大久保は別メニュー調整中

 C大阪は5月2日の明治安田生命J1リーグ第12節、ガンバ大阪とのダービーマッチで1-1の引き分け。勝ち点3こそ逃したものの、DFチアゴ、DFダンクレーがフル出場でデビュー、FWアダム・タガートも交代出場で初めてピッチに立ち、新外国籍選手3人が出場した。

 クルピ監督は「新加入の選手は、継続して試合に出ていくことで、できる修正もあると思う」とコメント。それぞれのパフォーマンスを踏まえて「試合を重ねるごとにコンディションが上がり、チームの完成度も上がっていくと思っている」と期待を寄せた。

 大阪ダービーでは、3月21日の第6節で負傷して離脱していたMF坂元達裕が復帰。今季は負傷者が多かったが、続々と復帰してくれば選手層の厚みが増すはずだ。「競争は、どのチームにおいても重要なこと」と語った指揮官は、「我々スタッフが目を光らせて、チーム内でレベルの高い競争が続いている。それがシーズンを通して安定した戦いをするために、最も大事なこと」と現状への満足感を示した。

 一方、G大阪戦では先発したFW大久保嘉人が23分で負傷交代した。別メニューで調整していることを明かしたクルピ監督は、全治までの期間については明言しなかったものの、「筋肉系のケガだったが、重傷ではなかったのは幸い。本人と相談し、状態を見ながらになるが、1日も早く復帰してほしい」と語った。

 5月8日の次節は、アウェーで名古屋グランパスと対戦する。川崎フロンターレに連敗するなど、最近4試合で3敗して勝ち点を伸ばせていないとはいえ「強さを見せて2位につけているチーム」と評したクルピ監督は、「互角以上の戦いをして、多くのチャンスを作って勝利に結び付けたい」と強い意気込みを見せた。