5月5日、JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ第5節が開催され、鹿島アントラーズはアビスパ福岡とカシマスタジアムで対戦。前半にジョン・マリに先制点を献上するも、白崎凌兵のゴールで追いついて引き分け。勝ち点1を重ね、プレーオフステージ進出を決めた。

上写真=福岡のジョン・マリと空中で競り合う鹿島の関川郁万(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月5日JリーグYBCルヴァンカップ第5節(@カシマ/観衆8,343人)
鹿島 1-1 福岡
得点:(鹿)白崎凌兵
   (福)ジョン・マリ

・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗(75分:常本佳吾)、林尚輝、関川郁万、杉岡大暉、MF遠藤康(90分:町田浩樹)、ディエゴ・ピトゥカ(90分:舩橋佑)、永木亮太、白崎凌兵(75分:ファン・アラーノ)、FW小泉慶、染野唯月(56分:松村優太)

・福岡メンバー◎GK永石拓海、DF湯澤聖人、カルロス・グティエレス、宮大樹、輪湖直樹、MF吉岡雅和(82分:渡大生)、重廣卓也、カウエ、北島祐二(67分:石津大介)、FW城後寿(75分:ブルーノ・メンデス)、ジョン・マリ

「また次につなげていきたい」

 引き分け以上の結果でプレーオフステージ進出が決まる鹿島が序盤から攻勢に出る。初先発のディエゴ・ピトゥカを起点にパスをつなぎながら福岡ゴールに迫るも、なかなか得点を奪うことができない。すると24分に一瞬の隙を突かれ、福岡のジョン・マリに先制ゴールを奪われる。それでも31分に遠藤康の巧みなポストプレーから白崎凌兵が左足でゴールネットを揺らし、1-1の同点で試合を折り返す。

 後半は、プレーオフステージ進出のためには勝つしかない福岡に何度も決定機をつくられる。59分に城後寿、90+4分には途中出場の渡大生のシュートを浴び、ゴールを脅かされるも、どちらの場面もGKクォン・スンテの好守でしのぎ、勝ち越しを許さない。鹿島も追加点を奪うことはできなかったが、勝ち点1を積み上げてAグループ首位の座を守り、1試合を残してプレーオフステージ進出を決めた。

「雨の中でも、たくさんのサポーターの方に集まっていただき、非常に後押しを感じました。勝ち点3を喜べなかったことは残念ですが、グループステージ突破を決めたことは一緒に喜べるかと思います。立ち上がりから自分たちの時間をしっかりつくり、ゲームを進めることができましたが、先に(得点を)取ることができず、一発の形で失点しまった。ただ、先制されてからも落ち着いて、きちんと(同点に)追いつけたことはよかったです。後半はカウンターからチャンスをつくれていましたが、相手にも危ないシーンをつくられました。その中で負けなかったこともそうですし、グループステージ突破を決められた。(試合の収穫と課題を)また次につなげていきたいと思います」

 ホームで勝利を挙げることはできなかったものの、鹿島の相馬直樹監督はグループステージ突破に安堵の表情を浮かべた。そして、この試合で得た収穫と課題を今後につなげていく。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE