4月24日、明治安田生命J1リーグは第11節が開催され、ヴィッセル神戸は鹿島アントラーズと敵地カシマスタジアムで対戦。前半にアユブ・マシカのパスから古橋亨梧が先制点を奪うも、後半に上田綺世に決められて引き分け。それでも、アウェー無敗を継続させた。

上写真=先制ゴールをアシストしたアユブ・マシカと喜ぶ古橋亨梧(写真◎J.LEAGUE)

■2021年4月24日 J1リーグ第11節(@カシマ/観衆10,223人)
鹿島 1-1 神戸
得点:(鹿)上田綺世
   (神)古橋亨梧

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF常本佳吾(61分:小泉慶)、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MF白崎凌兵(61分:遠藤康)、三竿健斗、レオ・シルバ、土居聖真(83分:松村優太)、FW荒木遼太郎、上田綺世(64分:染野唯月)

・神戸メンバー◎GK前川黛也、DF山川哲史、菊池流帆、小林友希、酒井高徳、MFセルジ・サンペール、山口蛍、井上潮音(71分:中坂勇哉)、郷家友太(79分:リンコン)、アユブ・マシカ(46分:佐々木大樹)、FW古橋亨梧

ブラジル人FWリンコンがデビュー

 リーグ戦ではいまだ1敗の神戸が、前半に先制する。28分、アユブ・マシカのスルーパスに抜け出した古橋亨梧が冷静にゴールへとボールを流し込み、先制点を奪った。守備でもDF菊池流帆を中心に鹿島の攻撃を抑え、1点をリードして試合を折り返した。

 後半に入り、63分には再び古橋がゴールネットを揺らす。しかし、この場面はオフサイドの判定となり、追加点を認められない。すると64分に失点。三竿健斗のパスから上田綺世にゴールを決められ、鹿島に同点に追いつかれた。

 勝ち越したい神戸は、79分にFWリンコンを投入。その1分後には古橋のCKから菊池がヘディングシュートを狙うも、惜しくも枠を外した。その後も追加点を奪うことはできなかったものの、鹿島の攻撃もはね返し、敵地で1-1の引き分けで終えた。

「先制するまでは非常に良かったと思います。難しい展開になることはもちろん理解していたのですが、後半も選手の入れ替えで攻撃のリズムを作ることができました。勝ち点3を持ち帰りたかったので残念ではありますけれど、鹿島相手に最低限の勝ち点1を取ることができたのは良かったと思っています」

 試合後、三浦淳寛監督はそのように90分間を振り返った。神戸が勝ち点1を持ち帰る結果となり、開幕からのアウェー戦無敗を継続させた。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE