4月20日、JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ第3節が開催され、鹿島アントラーズは北海道コンサドーレ札幌とカシマスタジアムで対戦。前半に松村優太が先制ゴールを奪うと、荒木遼太郎も追加点を奪取。後半には白崎凌兵がPKを決めて快勝した。

上写真=鹿島の白崎遼兵と札幌の荒野拓馬がボールを奪い合う(写真◎J.LEAGUE)

■2021年4月20日JリーグYBCルヴァンカップ第3節(@カシマ/観衆4,477人)
鹿島 3-0 札幌
得点:(鹿)松村優太、荒木遼太郎、白崎凌兵

・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗(86分:三竿健斗)、林尚輝(81分:町田浩樹)、関川郁万、杉岡大暉、MF遠藤康、小泉慶、永木亮太、松村優太(86分:須藤直輝)、FW荒木遼太郎(57分:白崎凌兵)、染野唯月

・札幌メンバー◎GK大谷幸輝、DF岡村大八、キム・ミンテ、柳貴博、MFルーカス・フェルナンデス、小野伸二(46分:田中駿汰)、荒野拓馬(84分:中村桐耶)、田中宏武(46分:金子拓郎)、FW青木亮太、ジェイ(74分:菅大輝)、ドウグラス・オリヴェイラ(84分:中島大嘉)

「最初の点が非常に大きかった」

 直近のJ1リーグ徳島戦からスタメンを10人代えて臨んだ鹿島が序盤から積極果敢に札幌ゴールへと迫る。均衡が破れたのは32分、敵陣深い位置で猛烈なプレスを仕掛けた松村優太が相手GKのトラップミスを見逃さず、左足でゴールネットを揺らした。さらに39分にはゴール前で相手のクリアボールを拾った荒木遼太郎が左足を一閃。鋭いシュートがゴールに突き刺さり、リードを2点に広げて試合を折り返した。

 後半も鹿島の勢いが止まらない。66分には永木亮太のスルーパスに反応した松村が相手DFにペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーに名乗りを上げた染野唯月のシュートは惜しくもポストに阻まれ、このチャンスを逃してしまう。だが、81分にも関川郁万が再びPKのチャンスを得ると、この場面では白崎凌兵がゴール中央に落ち着いて決め、勝負を決定づける3点目を挙げた。守備陣も札幌の反撃を阻み続け、試合は3-0でタイムアップ。鹿島がAグループで3連勝を達成して首位に立った。

 試合後、鹿島の相馬直樹監督は「お互いにメンバーを(リーグ戦の前節から)多めに入れ替えた中で、どちらのチームにもチャンスがあるような展開だったと思います。その中で、最初の点が非常に大きかった。そういうゲームでした」と先制点の価値を強調。そして、「たくさんのサポーターの皆さんに集まっていただき、皆さんと一緒に勝利を奪うことができて非常によかったです。ありがとうございました」と、監督として初めてとなるホーム・カシマスタジアムでの試合に集まったサポーターへの感謝の思いを言葉にした。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE