名古屋グランパスの阿部浩之が大分トリニータ戦を前にオンライン取材に応じた。チームは2試合続けてスコアレスドローを演じているが、「ネガティブになる必要はない」という。攻撃活性化へのポイントが経験豊富なアタッカーにしっかりつかめている。

上写真=今季ここまで2試合の出場に留まっている阿部浩之だが調子はいいと話す。大分戦で出番はあるか?(写真◎J.LEAGUE)

自分自身にフォーカスしている

 今季はここまでわずか2試合の出場に留まる。3節の柏戦に先発し、55分間プレー。前節の湘南戦に途中出場し、5分間プレー。8試合を終えてまだ60分間しか、阿部はプレーしてない。大分戦を前にした取材で、阿部は現状について、冷静に語った。

「チームとしても好調でしたし、チームよりも自分自身にフォーカスして、足りないことがあるからそういう状況になっていると思っていたので。チームのために何ができるかを考えています」

 チームは6勝2分けで8戦負けなし。無失点試合も7試合続けている。好調なチームは触るな、というはよく言われるが、良い状態にあるチームは変えにくいという側面はあるだろう。

「僕自身は出られる状態だったと思います。キャンプを通じても、ここ数年で一番良い状態でした。チーム戦術もあると思いますし、僕自身に足りないところもあったのかもしれない。ただ、ネガティブにならずに自分がやれることをしっかりやり続けようと。それは今後も続けていきますし、試合に出たら出たで自分のプレーをチームの状況を見ながら、強みを発揮してチームに貢献したいと思います」

 あくまで矢印を自分に向けて、準備を整えてきた。むろん、機会を得ることもイメージ済みだ。外からチームを見つめることで感じたものもある。「みんながハードワークをして、しっかり守ってみんなで攻めることをベースにできていて、結果がついてきていると思います。失点をしないのはリーグ戦で重要なことなので、そこがチームとして去年以上にしっかりしている」と現在の好調について要因を語る一方で、2試合連続でスコアレスに終わっている点についても、改善点を挙げた。

「味方一人ひとりが良い状況をつくることを、僕自身が試合に出ればやれると思っています。3人目の動きを引き出すためのワンクッションを入れたり、そういうことも必要だと思います。それ以外でも個々の部分で勝っているところが、これまでの試合ではあったと思う。特にサイドの選手はネガティブにならずにどんどん仕掛けていい。真ん中の選手もサイドがしっかり突破してくれると信じて中で良いポジショニングを取り続けること。信頼して、自分が良いと思ったプレーを積極的にすることが大事」

 前線の機能性を高めるには、中と外が信頼して愚直にアグレッシブにやり続けること。それぞれが力を発揮できる状況をしっかりつくることと攻撃陣が持っている強みの最大化を図ることがポイントになる。前線に何より『動き』をもたらしたいと阿部は語った。

 6連勝のあと、2試合続けてドローに終わったが、大分戦からまた連勝街道を始めるために。阿部はいまチームに必要なことを理解し、自ら実践するつもりでいる。