2021年4月7日、明治安田生命J1リーグ第8節が開催された。味の素スタジアムでは、FC東京と北海道コンサドーレ札幌が対戦。前半に退場者を出しながらも勝利を目指したFC東京が、後半に2得点をスコア。札幌の反撃を1点に抑えて2-1で勝ち切った。

上写真=先制ゴールを挙げて絶叫するディエゴ・オリヴェイラ(写真◎J.LEAGUE)

■2021年4月7日 明治安田生命J1リーグ第8節(@味の素ス/観衆6,236人)
FC東京 2-1 札幌
得点:(F)ディエゴ・オリヴェイラ2
   (札)アンデルソン・ロペス

・FC東京メンバー:GK児玉剛、DF中村拓海、渡辺剛、岡崎慎(80分:蓮川壮大)、小川諒也、MF森重真人、三田啓貴(65分:東慶悟)、安部柊斗(80分:青木拓矢)、FW田川亨介(46分:永井謙佑)、ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン(84分:内田宅哉)

・札幌メンバー:GK菅野孝憲、DF田中駿汰、キム・ミンテ、福森晃斗、MF金子拓郎、駒井善成(89分:小野伸二)、宮澤裕樹(89分:柳貴博)、ルーカス・フェルナンデス(68分:高嶺朋樹)、小柏剛(39分:菅大輝)、チャナティップ(68分:青木亮太)、FWアンデルソン・ロペス

選手が100%以上を出してくれた(長谷川監督)

 幅を取り、サイドチェンジから攻める札幌に対し、FC東京は中を締め、素早いスライドで対抗していく。ならばと裏への浮き球パスも多用して、中央からも攻め手を探った札幌だったが、前節、今季初めて無失点を実現し、守備の手応えをつかんだFC東京も集中した守りで簡単には崩れない。あの手この手で攻めるアウエーチーム。しっかり対応するホームチーム。攻守を入れ替えながらも、序盤は札幌が攻め、FC東京が守る時間が長くなった。

 開始からまもなく30分というところで、札幌が優位な状況を迎える。FC東京のCB岡崎のクリアが短くなり、拾ったチャナティップが間髪入れずに裏のスペースへとボールを供給。小柏が反応し、ボールに触ったが、カバーに来た渡辺に激しく当たられて転倒した。抜け出せばビッグチャンスというプレーに対し、荒木友輔主審はレッドカードを提示。渡辺が退場となり、札幌が一人多い状態で試合を進めることになった。

 しかし、FC東京も最初は4-4-1で対応しながらも3-4-2に変更し、堅い守備から前に出るプレーを徹底していく。後半開始直後からは割り切ったプレーで勢いもつかんだ。そして55分、カウンターでD・オリヴェイラが左サイドを持ちあがると、相手CBキム・ミンテに倒された。一度はイエローカードが提示されたが、オンフィールドレビューレビューを経て、イエローカードは取り消しに。レッドカードが提示され、再び試合は10人対10人という同数での戦いになった。

 さらにFC東京はこの機会で得たFKのチャンスを見事に生かす。三田が入れた鋭いボールをニアに入った永井が頭で後ろにすらし、D・オリヴェイラが左足を懸命に伸ばしてゴールに変えた。FC東京が先制に成功した。

 その7分後、またも青赤の9番が輝く。FKを獲得し、相手の退場を誘発し、先制点をマークしたD・オリヴェイラが再び大仕事をやってのけたのだ。自陣深い位置からアダイウトンが送ったロングフィードを受けて抜け出すと、抜群のコース取りでボックス内に進入。宮澤に倒されてPKを獲得し、これを自らしっかり決めてFC東京の2点目をスコアした。

 D・オリヴェイラが個人の力をピッチで存分に発揮し、リードを奪ったFC東京は終盤、札幌の猛攻に遭ったものの反撃をA・ロペスの1点に抑え、勝利をつかみ取った。一時は数的不利に陥りながらも下を向くことなく、とくに後半の立ち上がりにアグレッシブに戦ってペースをつかんだのは大きかった。長谷川健太監督も選手の修正力とたくましさを称えている。

「選手がチームの勝利のために100パーセント以上の力を出してくれました。(10人になって)こういう状況の中で何とか勝ち点1ではなくホームで勝ち点3を取りたいという思いがあったので、初めは4-4-1で構えましたけど、相手はワイドをうまく使ってくるチームなので、途中から3-4-2みたいな形にして、全員がうまく戦えた。惜しまずハードワークしてくれました」

 不利な状況をはねのけて、手にした勝利。「この勝ち点3は大きい」とも指揮官は強調した。次戦は多摩川クラシコ(4月11日)。この試合で退場した渡辺剛の不在は痛いが、チームは5戦負けなしと上り調子にある。順位もこの日の結果で、6位に上昇。首位チームを叩いて、さらなる上昇を目指す。

取材◎佐藤 景 写真◎J.LEAGUE