上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「プレッシング」と「ボールの保持」
前節では、「アントラーズの最大のライバル」とザーゴ監督が話した浦和に敗れ、リーグ戦3連敗となった。開幕から1勝1分け4敗の成績で、奪った勝ち点はわずかに「4」。リーグタイトルを目指して戦っているものの、苦しい船出となっている。「例えば、トライをしてミスするのだったら問題ないんですけれど、トライをせずにミスをしていたのは非常に心配するところ」と、指揮官は浦和戦のチームパフォーマンスを振り返る。
だが、すぐに次の試合はやってくる。浦和戦から中3日で第8節柏戦を迎える。同じ勝ち点数で苦しむ16位と17位のチームの対戦。ホームのカシマスタジアムで戦う鹿島にとっては、浮上のきっかけとなる勝利をつかみたいところだ。「(選手に)特別なことを要求してはいないし、特別なことをやってほしいということでもない。自分たちがやるべきことは、もう変わりのないこと。あとは当然、相手がいてのサッカーの試合なので、しっかりと臨機応変に対応できるように」。ザーゴ監督は、ここまで培ってきたサッカーを示して勝つことを望んでいる。
「選手たちがピッチ上でスペクタクルを示すのであり、そのスペクタクルをお客さんも見たいはずです。明日の試合ではしっかりと、勝ち点3に結びつくような内容になってくれればと思っています。この3日間で修正するところの映像を見せて、話をして、またグラウンドで練習をしてきました。明日、良いレスポンスがピッチ上で表現されればと期待しています」
約1カ月ぶりとなるリーグ戦での勝利を目指す上でも、ピッチ上でやるべきことは変わらない。「自分たちの特徴であるプレッシング」と「ボールの保持」を示すこと。それが勝ち点3への道であることを、柏戦を前にザーゴ監督はあらためて強調した。