FC東京にとって4月は重要な1カ月になる。名古屋グランパス(3日)との試合をスタートに、川崎フロンターレ、サガン鳥栖と今季好調なチームとの対戦が相次ぐからだ。長谷川健太監督はまず名古屋戦に全力を注ぐと話した。

上写真=名古屋戦へ向けてトレーニングする長谷川健太監督(写真提供◎FC東京)

FC東京の戦いを仕掛け続けるしかない

 FC東京が重要な一戦に臨む。相手は今季6連勝中で、9得点1失点の成績を残し、2位につけている名古屋だ。昨季シーズンから考えれば、公式戦は12戦負けなし。そんなチームとの対戦を前に、長谷川監督が意気込みを語った。

「勝ち点3というのは変わらないですが、よく上位との対戦は勝ち点6に相当するという言われ方をします。直接戦うことによって勝てば勝ち点差が縮まり、負けたら広がる。下位のチームにとっては非常に大事な試合になる。もちろん、相手にとっても大事な試合に変わりないと思いますが、名古屋はとくにFC東京ゆかりの選手が多いですし、監督もFC東京の前監督だったフィッカデンティ監督。非常にFC東京とつながりの多いチームだと思っていますし、その意味で、熱のこもった試合になると思います」

 熱のこもった試合とは、「負けられない試合」と同義だろう。勝負のポイントについて指揮官は「仕掛け続けるしかない。相手はオウンゴール1つだけで、昨シーズンからすれば公式戦12戦負けなしという成績を残しているチーム。簡単ではないと思いますが、今、東京が取り組んでいるサッカーで勝負していく。われわれの持っている力を100パーセント、それ以上を出して臨みたい」と語った。

 緊急事態宣言下に会食し、クラブの規律を破ったために3月19日から自宅謹慎となっていた安部柊斗、波多野豪もすでに練習に復帰。名古屋戦の遠征メンバーに入ると長谷川監督は明言した。

「4月のリーグ戦からは戦力として考えています。彼ら二人も猛省しています。事の重大さを分かっていると思います。本来ならば(そういうことを)やる前から分かってればいいのですが、一定の謹慎期間を経て、本人たちも反省してるということで、名古屋戦の帯同メンバー18人には入れています」

 本人たちには謹慎が解かれた際に、改めて意識すべきこと、理解すべきことについて話したという。

「緊急事態宣言下、みんなが自粛している中でそれを破った。一般の方々、FC東京を応援している人たちから『裏切られた』と思われても仕方がない。それだけわれわれはみなさんの応援だったり、支えでサッカーをやれている。クラブもそういう人たちの下支えがあって運営できている。そういう人たちの気持ちを裏切る行為だった。それを分からないといけないし、そういう中でわれわれは生活していかないといけない」

 4月はこの名古屋戦から始まり、11日には現在首位の川崎フロンターレとの多摩川クラシコ、さらに24日には好調鳥栖と試合と、上位陣との対戦を控える。チームは文字通り、総力戦で臨むことになるが、対戦相手を考えれば、成績次第で今シーズンの『流れ』にも影響するかもしれない。それだけ大事な試合が続くということ。

 リーグ制覇を目指すFC東京にとって、極めて重要な1カ月が始まる。その中で安部、波多野はチームのために、何よりファン・サポーターの信頼を取り戻すために、改心した姿をしっかり見せる必要があるだろう。