2021年3月21日、明治安田生命J1リーグ第6節が開催された。埼玉スタジアムでは、浦和レッズと川崎フロンターレが対戦。首位の川崎Fは前半は1点に留まったが、後半には4点を追加して完勝した。開幕から7試合負けなしで首位をキープ。敗れた浦和は3戦勝利なしとなった。

上写真=2得点を挙げた小林悠と1得点の脇坂泰斗が歓喜の抱擁(写真◎J.LEAGUE)

■2021年3月21日 明治安田生命J1リーグ第6節(@埼スタ/観衆4,679人)
浦和 0-5 川崎F
得点:(川)小林悠2、レアンドロ・ダミアン、旗手怜央、脇坂泰斗

・浦和メンバー:GK西川周作、DF宇賀神友弥、岩波拓也、槙野智章、山中亮輔(88分:田中達也)、MF金子大毅、伊藤敦樹(56分:阿部勇樹)、関根貴大(56分:武田英寿)、小泉佳穂(72分:明本考浩)、汰木康也(56分:大久保智明)、FW杉本健勇

・川崎Fメンバー:GKチョン・ソンリョン、DF山根視来、ジェジエウ(73分:車屋紳太郎)、谷口彰悟、旗手怜央、MFジョアン・シミッチ、田中碧(73分:塚川孝輝)、脇坂泰斗(90分;橘田健人)、FW小林悠、レアンドロ・ダミアン(81分:知念慶)、長谷川竜也(81分:三笘薫)

後半だけで4ゴールをマーク

 川崎Fが苦戦したのは前半だけだった。前線からプレスをかけても浦和からボールを奪えず、思うように攻撃の形もつくれかった。それでも、前半の終了間際に鮮やかな速攻からチャンスをものにする。レアンドロ・ダミアンが前線で起点をつくり、田中碧から右サイドへ。タッチライン際でボールを受けたのは、この3月に初めて日本代表に選出された山根視来だ。素早く中央を確認すると、ピンポイントでフリーになっていた小林悠の頭に合わせた。あっという間の先制ゴールだった。

 後半になると、リーグ最多得点を誇る攻撃陣のエンジンは全開。49分にレアンドロ・ダミアンが技ありのバイシクルシュートで2点目を決めると、堰を切ったようにゴールラッシュが始まる。51分にシミッチのスルーパスで抜け出した旗手怜央が3点目、その2分後にレアンドロ・ダミアンのクロスを小林悠が押し込んで4点目。十分すぎるほどのリードを奪いながらも、4-1で迎えた67分には脇坂泰斗がミドルシュートで5点目までマークした。

 終わってみれば、全く相手を寄せ付けなかった。開幕から6試合で勝ち点19を積み上げて首位を独走。総得点はすでに19点にも達している。敵地で完勝を収めた鬼木達監督はおごることなく、淡々と振り返った。

「前節、引き分けで終わっていて、メンタル的なところが重要だった。そして今回、このような結果を残せたことは、選手たちの成長を感じます」

 敗れた浦和は、いまだ勝ち点4。3試合連続で白星から見放されている。それでも、新スタイルの構築に取り組んでいる就任1年目のリカルド・ロドリゲス監督は、気丈に前を向いた。

「数分間で立て続けに失点してしまった。支配している時間もあった。すべてが悪かったわけではない」

 いまはまだ我慢の時期か。スペイン人指揮官の挑戦は続く。

取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE