横浜F・マリノスのDF畠中槙之輔が19日、オンラインで取材に応じた。昨日発表された日本代表の3月シリーズ(25日の日韓戦、30日のモンゴル戦)のメンバーに選ばれた感想を語るとともに、今季にかける覚悟を改めて口にした。
上写真=F・マリノスの守備の中心として連勝に貢献している畠中槙之輔(写真◎J.LEAGUE)
日産スタジアムでできるのはアドバンテージ
畠中は今季、背番号を変えた。2018年途中に加入して以来背負ってきた44番から、「4」へと変更した。この背番号は、かつては日本代表の顔でもあった井原正巳、その後は横浜FM一筋のワンクラブマン栗原勇蔵がつけてきたものだ。その大事な番号を受け継いだという事実が、畠中の思いの強さを表す。
この決断は、過去との決別でもあった。昨季は自身も調子を落とし、チームもなかなか浮上できなかった。目をそむけたくなる現実に、畠中はしっかりと向き合った。「1年間終わった後で振り返って、しっかり切り替えました。今年はもう一度自分のため、チームのためにやろうと決めて、背番号も変えて覚悟を持って臨んだ」。開幕戦を落とし、続くサンフレッチェ広島戦では2点差を追いつきながら引き分けた。勝ち切れなかったが、3節からは3連勝。横浜FM自慢の攻撃力だけではなく、2試合連続完封中と、守備面でも結果が出ている。畠中は「チームも順調だし、そこを評価してもらえたのかなと思っている」と、代表選出についての喜びも語った。
最後に日本代表のユニフォームに袖を通したのは、2019年12月。E-1での韓国戦だった。「自分たちのサッカーを出させてもらえなかったし、もったいない失点をした後に巻き返すことができず、悔しい敗戦だったことはよく覚えている」。畠中にとって、今度の日韓戦はリベンジの一戦でもある。
その試合でつけた背番号は「4」だった。「日産スタジアムでプレーできるのも、自分にとってはアドバンテージだと思うので楽しみにしている」。横浜FMの新たな顔として、一回り大きくなった自分を見せる、格好の舞台が整った。