3月10日、明治安田生命J1リーグは第3節が開催され、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとカシマスタジアムで対戦した。荒木遼太郎の2ゴールと町田浩樹の得点で3-1と勝利。しかし、町田はセンターバックとして失点したことに反省しきりだった。

上写真=勝利を決定づける3点目を決めたセンターバックの町田浩樹(写真◎J.LEAGUE)

■2021年3月10日 J1リーグ第3節(@カシマ/観衆4,546人)
鹿島 3-1 湘南
得点:(鹿)荒木遼太郎2、町田浩樹
   (湘)岡本拓也

完封へのこだわり。「1点取ったことより、1失点したこと」

 2-1のスコアで迎えた89分、遠藤康のCKからファーサイドの町田浩樹がヘディングシュートをたたき込み、勝利を決定づけるチームの3点目が決まった。

「湘南(の守り方)はマンツーマンだったので、自分はニアからファーに回る形で相手(のマーク)を外して勝負しようと思いました。ヤッさん(遠藤)のボールと、自分が(マークを)外すのが合ったので、うまくいってよかったです」

 遠藤の正確無比なキックと、長身を誇る町田の打点の高さが生んだゴール。「セットプレーの練習にはかなりの時間を割いているので、開幕戦でもセットプレーの流れから1点を取ったし、その成果が連続して出ているのは良いことかなと思います」と、町田は攻撃面の武器に手ごたえを感じている。

 ただ、「もちろんうれしいけれど、素直に喜べる感じでもない」と、町田の表情はどこか浮かない。その理由は、自身の得点よりも3分前の場面にある。「逆にセットプレーからも失点しています。それも2戦続けて。開幕戦の失点もセットプレー絡みでした」。センターバックの選手として、失点シーンに悔しさが募る。

「自分が1点を取ったことよりも、1失点したことのほうが気にかかっています。もっと修正しなければいけません」

 鹿島を後方で支える町田が求めるのは、あくまでも無失点での勝利だ。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE