3月10日、明治安田生命J1リーグは第3節が開催され、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとカシマスタジアムで対戦。前半に荒木遼太郎が先制点を挙げると、後半にも2点目を奪取。その後、岡本拓也に1点を返されたが、すぐさま町田浩樹が3点目を奪って勝負を決めた。

上写真=2ゴールを決めた鹿島アントラーズの荒木遼太郎(写真◎J.LEAGUE)

■2021年3月10日 J1リーグ第3節(@カシマ/観衆4,546人)
鹿島 3-1 湘南
得点:(鹿)荒木遼太郎2、町田浩樹
   (湘)岡本拓也

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(72分:松村優太)、永木亮太(72分:レオ・シルバ)、三竿健斗、荒木遼太郎(72分:和泉竜司)、FW土居聖真(78分:遠藤康)、エヴェラウド(78分:染野唯月)

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF舘幸希、大野和成、山本脩斗、MF池田昌生(46分:岡本拓也)、柴田壮介(46分:田中聡)(59分:大岩一貴)、古林将太、平松昇(46分:茨田陽生)、山田直輝、FW町野修斗(79分:石原直樹)、大橋祐紀

プロ2年目の荒木遼太郎が2ゴール

 試合開始早々の3分に鹿島が先手を取る。左サイドの土居聖真がゴール前へクロスを送ると、相手のクリアボールを拾った荒木遼太郎が右足で豪快にゴールに蹴り込んだ。その後も鹿島が試合を優位に進め、シュート本数で9対1と湘南を圧倒して前半を折り返した。

 後半は、ハーフタイムに3人の選手を入れ替えた湘南に攻め込まれたものの、その流れを断ち切ったのも鹿島の背番号「13」だった。60分、右サイドの広瀬陸斗とのパス交換からゴール前へと入り込み、最後は右足で相手GKの股下を抜いてゴールネットを揺らした。

 その後、86分にCKから湘南の岡本拓也にゴールを許して1点差に詰め寄られるも、その1分後にはすぐさま遠藤康のCKに町田浩樹がヘディングで合わせて追加点を奪取。後半アディショナルタイムにはレオ・シルバがミドルシュートを枠に入れるも、VARによりオフサイドと判定されてゴールとはならなかったが、鹿島が3-1で湘南を破り、今季のリーグ戦初勝利を挙げた。

「開幕戦は黒星スタートとなってしまったので、まずは勝つことが非常に重要でした。ホームの試合でもあるので、その目標は達成できました。ただ、前半でもっと得点できたかなと。ちょっとラストパスの精度とかがうまくいかず、さらに得点できませんでした。後半はそこを修正したことで落ち着いてでき、点が入ってよかったです。週末にはまた中2日でリーグ戦がありますので、またしっかりと準備して、ホームの試合でしっかり勝って終わるという目標を達成できればと思っています」

 鹿島のザーゴ監督は勝利を喜びつつ、早くも3月13日の次節広島戦を見据えた。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE