FC東京はきょう3日、ホームで戦う徳島ヴォルティス戦から2021年のルヴァンカップをスタートさせる。ディフェンディングチャンピオンとして臨むことになるが、長谷川健太監督は「まずはグループステージ突破すること」が最初のミッションになると強調した。

上写真=トレーニングで選手の声をかける長谷川健太監督(写真提供◎FC東京)

連覇への長く険しい道も一歩から

「予選グループを勝ちあがるためにもホームでしっかり勝つこと。展開を優位に進めるためにも大事な初戦だと思っています」

 FC東京は、ヴィッセル神戸、大分トリニータ、そして徳島と同居のBグループに属する。ホーム&アウェーで戦う全6試合を経て、グループ2位以内に入れば、プレーオフステージに進出する(全4グループからそれぞれ2チーム)。そこで1チームとホーム&アウェーで対戦し、その勝者がプライムステージへ勝ち上がる(4チームが進出)。

 プライムステージはACL出場の川崎F、G大阪、名古屋、C大阪を加えた計8チームが対戦。ホーム&アウェー方式のトーナメント戦を行なうことなる(決勝は1試合)。改めてレギュレーションを見ると、FC東京の連覇への道のりが長く険しく簡単ではないことが分かるだろう。長谷川監督が「展開を優位に進めるためにも大事な初戦」とするのもうなづける。先を見るのではなく、一歩一歩、着実に勝利を積み重ねていくことが肝要だ。

 徳島戦を前に指揮官は、先の浦和とのJ1開幕戦の内容を踏まえ、「全体的に技術的なミスが多かったので、もう少ししっかりとボールを動かそうと選手たちには話をしました。ゴールに向かうことも少なかったので、もっと積極的なプレーをホームの試合で見せたいと思っています」と意気込みを語った。

 また、徳島については、「開幕戦の大分戦を見る限りでは、昨シーズンの形を継承しているのかなという気がしました。新監督(ダニエル・ポヤトス)がまだ来ていないということで、(前任の)浦和のリカルド・ロドリゲス監督のサッカーを現在は戦っていると感じました」と印象を語った。

 中3日で迎える試合でもあり、「シーズンのスタートなので、多くの選手にチャンスを与えてあげたいと思っています。チーム全体として今シーズンがスタートできるように」と浦和戦からメンバーの入れ替えも示唆。「例年に比べてJ3がなくなって(=U-23チームでの参加)、人数も減って、その中での切磋琢磨だと思います。公式戦でどこまでやるのかというところは、それぞれ見ていきたいと思います」と競争を促し、「日本人選手がいま非常に調子がいいので、ルヴァンカップで結果を残せば、また(リーグ戦の)先発メンバーも変わってくると思います。みんながスタメンの座にチャレンジしてくれれば」と新たな選手の台頭を望んだ。

 キックオフは今夜18時。連覇に向けた一歩が、どんな内容になるのか注目だ。