アビスパ福岡とのアウェーゲームとなった開幕戦を2-1で仕留めた名古屋グランパス。まずは好スタートだが、中2日で迎えるのが昨季2位のガンバ大阪だ。マッシモ・フィッカデンティ監督はG大阪の情勢を見据えつつ、頭脳戦を制するつもりだ。

上写真=「何が起こってもおかしくない」と話していた開幕戦は、アビスパ福岡を2-1で退けた(写真◎J.LEAGUE)

「試合が始まらないと分かりません」

 おさらいしておくと、2020年の名古屋グランパスはガンバ大阪に1分け1敗だった。第3節はホームで終了間際に追いつかれて2-2のドロー。第18節ではアウェーで先制しながら1-2の逆転負け。

「去年ももちろん直接戦っていて、2試合しか対戦していませんが、上位争いをする中で気になって追いかけていたのでゲームをたくさん見ていました。ですから、個人の特徴は頭に入っています。選手たちにも同じようにイメージはあるようです」

 そう明かすのは、名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督である。

 というわけで、3月3日、G大阪と今季初めて激突する。シーズン2試合目というこのタイミングで実現した、昨季3位対2位のビッグマッチ。中2日と厳しい日程となる名古屋にとっては、ホーム開幕である。

 開幕戦は名古屋がアウェーでアビスパ福岡に2-1で勝利、G大阪もアウェーだったが、ヴィッセル神戸に0-1で敗れて、対象的だ。

「4-3-3という形でやろうとしているようですが、(名古屋戦では)去年と違ったそのやり方を進化させるのか、または違うやり方にしてくるのかは、試合が始まらないと分かりません」

「試合中も判断していかないといけませんが、新しい選手もほとんどがJリーグの別のクラブで活躍していたので、情報はある程度把握しています。ガンバも実際のゲームの中で変えてくることができるチームですので、やり合いになるのではないでしょうか」

 そんな戦略的な「やり合い」なら、見る方にとっては最高のエンタメになりそうだが、フィッカデンティ監督はあくまで慎重な姿勢を崩さない。

「宮本監督は神戸戦のあとに、どういう意味合いかは分かりませんが、メンバー選考のキャスティングのところを見つめ直すというようなことを言っていたようです。フォーメーションを変えるのか、それとも同じフォーメーションだけれども役割をもっと表現できる選手を選ぶのかは分かりません」

 名古屋側から見れば、そこが判断を迷わせることになるかもしれない。

「(4-3-3は)人が変わると個人の能力が反映されるシステムですが、縦の攻撃に苦しんでいたように見えました。攻撃も決定機を3、4回作りましたが、宇佐美(貴史)選手の個人的なところからチャンスを作っていたように見えますので、システムが4-3-3だからというわけではないと思います。ですから、同じようなやり方はしてこないだろうという読み方をする必要もあると思いますが、メンバー表をもらったあとに、恐らくこういう展開になるだろうと選手にも伝えていきたい」

 90分の壮大な頭脳戦が展開されそうな予感。