写真◎J.LEAGUE
2月27日、明治安田生命J1リーグは開幕戦(第1節)が開催され、鹿島アントラーズは清水エスパルスとカシマスタジアムで対戦。途中出場の荒木遼太郎が先制ゴールを奪うも、その後に3失点を喫して逆転負け。ザーゴ監督体制2年目も黒星スタートとなった。
上写真=先制ゴールを挙げた荒木遼太郎(写真◎J.LEAGUE)
■2021年2月27日 J1リーグ第1節(@カシマ/観衆9,312人)
鹿島 1-3 清水
得点:(鹿)荒木遼太郎
(清)チアゴ・サンタナ、後藤優介、オウンゴール
「13番は偉大な先輩方がつけてきた番号」
柳沢敦、興梠慎三、中村充孝。これまで、鹿島の13番を背負って多くのゴールを重ねてきたアタッカーたち。その系譜を継ぐ荒木遼太郎が、背番号を変えた初陣でいきなりゴールを挙げた。63分に途中出場すると、75分にエヴェラウドのヘディングシュートがバーにはね返されたボールを左足で蹴り込んだ。
「ボールが来たので、自分は(シュート)コースに向けて(左足を)振り抜くだけでした。13番は偉大な先輩方がつけてきた番号。自分もその番号に恥じないようなプレーや、自分らしさを出しながら、ということを心がけているので、得点できたのは非常に大きかったと思っています」
カシマスタジアムが歓喜に沸いた。しかし、その喜びも3分間しか続かなかった。78分から立て続けに3失点を喫し、逆転負け。「開幕戦がホームということで、絶対に負けられない戦いだった」と言うものの、昨季と同様に黒星スタートとなってしまった。
「3失点して負けてしまい、チームとしても課題が残る試合でした。でも、もう終わったことなので、次に切り替えて、次のルヴァン(鳥栖戦)、その次の(J1)2節ガンバ戦に向けて、チーム一丸となって改善していけたらと思います」
ルーキーとして出場した昨季の開幕戦から1年が経ち、「昨年よりは少し自信がついて、ゆとりもできた。そのように自分は思っています。自分らしさを出せるようになったんじゃないかな」と、自身の成長も実感した。次はチームを勝利へと導くために、新たにエースナンバーを背負う荒木は進化を止めない。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE