2月27日のJリーグ開幕戦に向けて、大分トリニータFW長沢駿と徳島ヴォルティスMF渡井理己がオンライン会見を行なった。加入1年目とJ1初挑戦、それぞれに新しいスタートを切る両者が、初戦への思いを語っている。

上写真=オンライン会見で開幕戦への意気込みと語った長沢と渡井(写真◎スクリーンショット)

見てほしい持ち味をアピール

 長沢は今季、ベガルタ仙台からの完全移籍で大分に加わった。新天地での準備状況を「非常に良い感じでチームが作れている」と評し、「開幕戦は難しい試合になると思いますが、自分たちの持っている力を信じて、ホームであることを利して勝利できるように頑張っていきたい」と力強く語っている。

 一方の渡井は静岡学園高(静岡)から加入4年目で、自身初のJ1挑戦となる。「徳島ヴォルティスとして7年ぶりのJ1になりますが、昨シーズンのJ2を戦ってきたスタイルを継続しつつ、J1という新しい舞台で徳島の力を出し切りたい」と決意を語り、「まずは開幕戦で勝利できるように、全員で頑張りたいです」と思いを明かした。

 大分は片野坂知宏監督が就任して6年目。長沢は戦術への適応が求められるが、「新加入の選手が多いですが、僕も含めて選手たちがチームのやり方や決まり事を、早く取り入れてやれていると思う」と手応えをつかんでいる。その上で「新しいチームに来たので、なるべく早くチームのみんなや、サポーターやファンの皆さんに認めてもらえるように、結果で示していければ」と意気込んだ。

 一方の徳島は、スペイン国籍のダニエル・ポヤトス新監督が新型コロナウイルスの影響で入国できず、甲本偉嗣ヘッドコーチの指揮下で開幕を迎える異例の状況となっている。それでも渡井は「昨シーズンから(所属していた)多くの選手が今季も徳島でプレーするし、昨年から志向しているスタイルを継続しつつ、新しいスタイルにも挑戦して取り組んできたので、全体としてうまくいっている部分も多くなっている」とコメント。「練習試合でも取り組んできたことを出せているので、開幕戦でも出していければ」と決意を新たにした。

 ファン・サポーターに見てほしいプレーを問われ、長沢は「高さがあるので、クロスに入っていくプレー、高さを生かしたプレーを見ていただきたい。それだけでなく、前線からの守備、ハードワーク、チームを助けるプレーもできると思っている」、渡井は「ゴール前でのドリブルやアシストを見てもらいたい。バイタルエリアでのチームとしての崩しを見てほしい」とアピールした。持ち味を発揮してチームを勝利に導き、好スタートを切るのはどちらだろうか。