サンフレッチェ広島MF森島司とベガルタ仙台MF佐々木匠が、2月27日のJリーグ開幕戦に向けたオンライン会見に臨んだ。それぞれ攻撃の軸として期待される2人が、勝利へのポイントなどを語っている。

上写真=開幕戦のカードごとのオンライン会見に登場した森島と佐々木(写真◎スクリーンショット)

セットプレーが勝敗を分ける?

 昨季の両者の対戦は、広島ホームで対戦した第13節が1-1、仙台ホームで対戦した第25節が0-0で、ともに引き分けだった。森島は「昨年は2試合とも引き分けだったので、非常にやりづらい相手だというイメージがある。今年はしっかり勝ち切れるように頑張っていきたい」と意気込みを語っている。

 強い決意で臨むのは佐々木も同じだ。昨季の17位という結果を踏まえて「すごく苦しんだので、そのぶん最初でしっかりインパクトを残し、今年のチームは強いぞ、と思われるよう試合をしたい」とコメント。東日本大震災から10年という節目の年の開幕に向けて「もう一度、復興の希望の光となれるようなチームにしたいと思っている。そのためにも開幕戦は、すごく大事な試合になってくると思う。しっかり勝てるように準備していきたい」と言葉に力を込めた。

 その佐々木は広島について「すごく堅いチーム。守備が堅く、試合運びがうまい」と印象を語り、「相手の守備のライン間で(パスを)受けて、堅い守備の綻びを見つけられるようなプレーを求められていると思う。しっかりやっていけば、堅い守備も崩せる」と攻略のイメージを挙げた。同学年の森島のことは「何度か(年代別)代表で一緒にプレーしたりしていますが、足元の技術が高く、広島で10番を背負っている。すごく良い選手だと思っている」と評価する一方、「個人的にも負けたくないですし、開幕戦での対戦を楽しみにしている」という。

 森島も仙台について「粘り強く戦ってくる。守備が堅くて嫌な印象があるので、いかに得点できるかが大事だと思う」と語る。年代別代表でともに戦った佐々木を「ボールが取れないし、ラストパス、シュートもうまい。ゴール前でプレーにさせたら危ない」と警戒し、「チーム全体でタイトに対応していければ」と警戒した。

 広島の城福浩監督は、仙台の手倉森誠監督とのオンライン会見で、セットプレーの重要性について指摘していた。「昨年はセットプレーで1アシストしかしていないので、すごく責任を感じている」という森島は、「今年はキャンプから3アシストくらいしていて、チーム全体で良いフィーリングでできている。開幕戦でもその感じでいけたら、チャンスが多く作れると思う」と語っており、セットプレーの攻防が勝敗を分けることになるかも注目される。