2021シーズンのJ1開幕戦を2日後に控えた2月25日、鹿島アントラーズの三竿健斗が練習後のオンライン取材に応じた。27日にカシマスタジアムで行なわれる清水エスパルス戦を見据え、三竿は現在の思いを言葉にした。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの三竿健斗(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「今までの清水エスパルスではない」

 清水とのJ1開幕戦を2日後に控え、鹿島の三竿健斗がチームの状態について話した。

「(昨季から)大幅なメンバー変更もなく、1年間戦ってきたメンバーをベースにやっているので、昨年よりもお互いを信頼し合ったり、チームとしての結束はすごく強いと思います。昨年以上に高い強度で、全員でいい練習ができていると感じているので、開幕するからどうこうというわけではなくて、今は自分たちのやるべきことに集中している段階です」

 2月27日の清水戦は、新シーズン初の公式戦となる。昨年はリーグ開幕前にAFCチャンピオンズリーグやルヴァンカップの試合が入って準備期間は限られたが、今年はレオ・シルバの合流が遅れたり、新外国籍選手であるアルトゥール・カイキとディエゴ・ピトゥカがまだ来日できていないことを除けば、万全の状態で開幕を迎えることができそうだ。2016年を最後にリーグ戦では初戦を飾れていないだけに、清水戦では5年ぶりの開幕戦勝利を狙う。

「勝つことによって得られる自信だったり、自分たちの勝利の形というものも見えてくる。開幕戦の勝利はすごく大きいと思います」

 対戦相手の清水には、昨季はルヴァンカップを含めて3戦3勝。だが、三竿は「今までの清水エスパルスではない」と話す。オフに指揮官が代わり、多くの選手を補強しているチームであるだけに、昨年の対戦データはあてにならない。三竿はむしろ、清水のロティーナ監督が率いていた前チームの戦い方を振り返る。

「イメージするならば、ロティーナさんが率いていたときのセレッソのプレーというのが基本となるのかなと予想しています。(昨季の)最終節でセレッソとやっていますし、そこでの自分たちのイメージもあるので、あまりセレッソと(戦い方は)変わらないのかなと」

 そんな清水に勝利するために、「ポイントとなるのは、やはり先制点」だと三竿は言う。

「いかに先制点を取ってゲームの主導権を握るかというところが非常に大事です。僕たちは昨年、開幕戦で1つ目のチャンスを決めることができずに、(その後)失点して敗れているので、先制点を取ってゲームを支配するというところが(試合の)カギになるかなと思います」

 タイトル獲得へ向けて白星発進するため、鹿島は2日後の試合への準備を進める。